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わが家のチーズケーキ

窓辺の掃除をして、風が気持ちよくて、畳に寝転がっていると、もう何もいらないなと思う。もう何もいらないなと思いながらも、昨晩焼いて冷やしていたチーズケーキはもちろん愉しみで、台所へ向かい、深やきのコーヒーを淹れる。

久々にチーズケーキが食べたいな、つくるか、と思い立ったとき、昔の『ペーパー余白』にレシピを載せたことがあったなと思い出し、ぺらぺらめくっていると、第3号(発行は2020年の3月)にあった。今の気分的に、生クリームがやたらと偉そうに見えたので、かわりに水切りヨーグルトを使うことにして、ちょっとだけレシピを改良した。相変わらず、レンジもオーブンもないので、トースターで焼く。

トースターの使い方として正しいのかどうか分からないので、高らかにおすすめを宣言できないけれど、アルミホイルを駆使すれば焼けないこともない。ただ、焦げやすいので見守る必要がある。焦げやすいのに、時間も結構かかる。風呂あがり後、夕飯前の変な時間に焼き始めてしまったので、ふたりで台所に寄りかかり、ビールを開けて、夕飯の煮物をつまみながら見守った。それはそれで、いい時間だった。

粗熱をとって、パウンド型のまま冷蔵庫に入れておいたチーズケーキ。今日は朝から、「チーズケーキとコーヒー、チーズケーキとコーヒー」と唱えながら生活した。食べ終わって、そりゃ最高で、もう何もいらないなと思う。

◆レシピ◆
クリームチーズ/200g
砂糖/60g
卵/2個
薄力粉/15g
ヨーグルト/100g

≪準備≫
ヨーグルトは水切りしておく(ドリッパーやペーパーフィルターが便利です)。クリームチーズは常温に戻しておく。

≪手順≫
クリームチーズを練る。なめらかになったら、【砂糖→卵(といて、少しずつ)→粉(ふるう)→水切りヨーグルト】の順番で足していく。入れた材料がしっかり混ざってから、次の材料を入れる。パウンド型に入れて、いい感じに焼く。粗熱をとって、冷蔵庫に入れて、ひと晩寝かせる。



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