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『台所珈琲の手びき』5刷

昨年8月の暮れに刊行した『台所珈琲の手びき』を、2月に増刷いたしました。「200冊つくって、在庫が30冊になったらまた200冊つくる」ということをくり返しているのですが、これで5回目(累計発行1,000冊)になりました。

(※5刷以降は、印刷の関係で表紙の色が灰から白になります)

この本は、そして、店もコーヒー豆も、まあ地味なものです。話題の中心をのぼっていくような感じはなく、いつもはしっこで、湯でも飲んでいるような感じです。

それでも誰かが気にとめてくれて、その存在を通して、似たような風景を好きな人がいるのだなと実感できることも多々あり、それはいつも嬉しく、そういう積み重ねが、今日つくるコーヒーやモノをやわらかい気分に仕上げてくれていると思っています。

取り扱ってくださっている本屋さんや、手にとってくださった人にとって、なにかしら愉快な瞬間があることを願いつつ、いつまでも重ねられるようにしていきます。ありがとうございます。

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