プレカットは住宅の大切な躯体を支えています。
はじめまして、青森県弘前市にある㈱三上材木店の三上と申します。材木店に勤めて7年目となります。まだまだ勉強中ですが、そのなかで経験したこと、学んだことを、少しでもわかりやすく綴っていきます。今回はプレカットについてです。なかなか慣れない業界ですが、この記事をご覧になれば少しはプレカットについて知っていただけると思います。
※プレカット材のイメージ図です。
1,プレカットの名前の意味は
【住宅に使用する、一番大切な躯体の部分】をPRE+CUT
(事前に)+(加工しておく)
直訳するとこうなります。
①プレカットが本格的に周知される前は、大工さんが材木を1本1本、特徴や、クセを見ながら、その材に適した加工をしてました。
長年培った大工さんの経験、伝統の知識、経験、技術が活き手刻みでした。
・メリット
a,一流の大工さんが手刻みすると非常に素晴らしい加工となります。
・デメリット
a,大工さんの腕に左右されます。(不安定さ)
b,加工に要する時間が一般的な住宅の規模で約1ヶ月程度かかります。
c,加工に要する時間が長いので、加工に対する人件費がかかります。
d,加工する際にゴミが大量に発生します。
②プレカットのメリット・デメリット
・メリット
a,機械が加工するので、品質が安定しています。
b,加工に要する時間が一般的な住宅の規模で約2・3日で出来上がります。
c,工場で加工するので、現場にゴミが散ら かりません。
・デメリット
a,長年培われてきた、工務店さんの技術が失われてしまう懸念があります。
上記により、現在はプレカットが主流となっております。
2,㈱三上材木店における、プレカット加工の流れ。
①プレカットに使用する材木を、倉庫に保管します。
②加工する材料を検品し、加工機へ運搬します。
③加工機の専任担当がさらに材木の特徴を一つ一つ検品の上、加工機へ流します。
④加工した材料を検品の上、品質を保ちながら保存します。
⑤上棟日(家を建てる日)まで保管し、上棟日に現場へ納品致します。
以上、プレカットの基本的な説明です。
更にはプレカットの工法のなかでも、在来工法と金物工法がありますので、そちらはまたの機会に説明致します。
読んで頂きありがとうございました。
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