未来の感激の種

冬にかけて発売する、新しいEVERY DENIMたちについて、想いを日々巡らせています。

それぞれのアイテムに固有の経緯があって、生まれて、いつか使う人の元に届く。自分の担当はとくに想いを届ける部分ですが、そんなぼくのことを、作り手と呼んでもいいでしょうか。

ぐるぐるぐるぐる、その都度変わる、今の自分が伝えたい「確固たる想い」がまずあって、そんな想いをデニムに乗せて届けていく。

そんなわけで1stモデルも2ndモデルも、そして3rdモデルも伝えたいことは微妙に違いますが、どれも今のぼくたちの素直な気持ちで、伝えずにはいられない気持ちです。

どのときも一生懸命に考えたので、それぞれのデニムたちへの想いは、今もちゃんと説明できます。

デニムに込めた想いがきちんと届き、デニムが手から手へ渡ったとき、それは紛れもなく「つながった瞬間」です。

そんな風に、商品を作る側と使う側の人たちが「つながる瞬間」を、デニムという、モノとして形に残せるなんて、ぼくはどれだけ幸せ者かと思ってしまうのです。

もしこれから10年後に、EVERY DENIMの10年前のモデルを見られたら、とんでもなく感激するでしょう。大切に使ってくれてありがとうと。つながった瞬間を、残してくれてありがとうと。きっとそんなことを叫ぶと思います。

なので、いま、”未来の感激の種”を蒔いているこの瞬間が、楽しくてしょうがありません。

ぼくたちのデニムを手にとってくださるすべての人たちの未来に、永く使ってよかったと、思ってもらえる時がいつか必ず訪れるように、その想いだけは絶対に忘れずに、毎日を生きるばかりです。

山脇、毎日。