Instagramが生んだ人生の 「本番」と「楽屋」

SNS、とくにInstagramの普及によって、人はオンライン上で着飾ることができるようになりました。そこでは、自分が「いいね!(正確にはハートですが)」と思ってもらいたい相手に対してだけ認めてもらいたい。そんな欲求の流れが加速しているように思います。

見せつける相手が変わったといえばいいでしょうか。これまではオシャレな洋服を着て人通りの多い街を堂々と歩き、不特定多数の人に存在を見せつけることで満たされていたのが、いかにオシャレな場所でオシャレな写真を取り、自分のフォロワーに見せつけることで満たされるか。というのに変わってきていると思うのです。

インスタに上げるために外出し、インスタに上げるために友人と会い、インスタに上げるための食事を摂る。そのように人はフォロワーから承認してもらうために自分の人生を巧みに編集していきます。

あくまでもインスタに投稿される自分が大事なのであり、その他は意識する必要のない時間に過ぎません。インスタ用の写真を撮る場所への、行き帰りの時間はすべて道中であり、その間自分が他人からどう見られようが関係ない。ただただスマホをいじるだけです。

ハートを押してもらうために写真を撮ったり加工する姿を周囲の人間に見られることは、満たされたい人にとって何の苦でもないのです。「いまそこ」にいる人にどう思われようが関係なく、大事なのはインスタの中のフォロワーなのですから。

こうして、インスタを中心にした時、誰もが人生の「本番」と「楽屋」を使い分けることによって、理想の”キャラクター”をつくっていきます。しかもフォロワーをよく満たす(ハートがつく)写真には一定の正解があるため、結果的にどれも似通ったキャラクターになってしまいます

その規則とは、かつての雑誌が作り出した、人々の憧れるような一面を切り取ったも写真や構図なのでしょう。できあがった正解を追いかけるようにして自らを演じ、また物を演じさせるとき、インスタというメディアを通じて伝えたいメッセージはあるのでしょうか。

山脇、毎日。



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山脇 耀平

山脇、毎日。(1)2016.5〜10

山脇が考えた日々のこと。平日毎日更新。

コメント2件

インスタで作り上げた自分を人々は演じてる。インスタの中で。現実よりも、ですね。
神保町木村さん
そうですね、現実の方がそれに引っ張られているというのが面白いところかと思います。
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