選ぶだけのオシャレは必要とされない

【オシャレの概念変化について】

「インターネットやテクノロジーの発達によって、アパレル業界はいま大きな過渡期の中にある」というのはよく聞くくだりだと思います。

確かに、いままでは大量生産された既製品を選びとるだけだったのが、ネットで気軽にカスタムできるサービスが登場し、近年は3DプリンタやFabが浸透したことで、個人が手軽にものづくりできるようになっています。

ハンドメイドの作品を販売できるプラットフォームも盛り上がりを見せていますし、作り手と使い手の垣根が溶けていくこの流れは、これからも確実に進んでいくでしょう。


オシャレに必要だったキュレーション能力

今後も個人のものづくり参加が進み、自分が身にまとうものを自分でデザインするという流れが進みつづけた結果、いつかオシャレの概念が変わっていくのではないかとぼくは考えています。

キーワードとなるのは、巷で言われる「キュレーションからクリエーションが重視される時代」の到来。ということで今日はクリエーション時代のオシャレについて想像してみたいと思います。

いまオシャレと言われている人たちには

1.流行(トレンド)を察知する感度

2.さまざまなブランドに対する知識

3.惜しみなく金銭・時間をつぎ込む熱量

4.自分に似合う洋服を選ぶ力

大きくこの4つの力が備わっており、これら1〜4を総合して、キュレーション能力と捉えることができます。キュレーション能力に優れている人たちは、オシャレについて時間やお金をかけて研究した結果、みんなと違った洋服を着こなすことでオシャレだと言われてきました


選びとるだけの力は必要とされない 

しかし、クリエーション時代においてなによりも大切なのは

5.自分の欲しいものを把握する力

です。そこでは自分の体型、顔つき、肌の色を的確に把握し、最も自分に似合う洋服を作り出すことが新たにオシャレの条件になってくるのです。

そして、この5の力を強化するのはいままでの1〜4の力であり、とくに、4の力を持っているかどうかが新時代においてオシャレと言われるかの分かれ目になっていきます。

つまり、ぼくが言いたいことは、オシャレの条件とされていた能力が要らなくなるということではなく、1条件でしかなかったそれぞれの能力に優劣ができ、それぞれ強化する/されるの関係ができるということです。

1〜4を兼ね備えている人は、今まで培った力を持って、自分に似合う洋服を生み出すことでオシャレだと言われ続けます(むしろこれまでよりもオシャレの地位はあがるかもしれません)が、この4=自分に似合う洋服を選ぶ力を持っていない人は、オシャレの称号を剥奪されてしまいます。

いままでは、1〜3を持っているだけでもそれなりにオシャレだと言われてきたはずですが、5=自分の欲しいものを把握する力が最も重視されるクリエーション時代ではそれが通用しなくなってしまうのです。


定番化したトレンドはどこへいく

新時代のオシャレについて整理すると

・新時代では5=自分の欲しいものを把握する力がなによりも大切

・1〜4の力は5にとても役立つ

つまり、

・1〜4を持っている人→これまで以上にオシャレだと言われるようになる

一方で、

・1〜3しか持っていない人→オシャレと言われなくなってしまう

となります。

最後に1つだけ考えなければいけない問題があります。クリエーション時代において、トレンドはどのように変化していくのでしょうか。

これまでトレンドは主にファッション産業側がリードし、一部ストリートから発生した流行もあるといえど、ほとんどコントロールしている時代が続いています。

しかし、みんながみんな自分がデザインした洋服を着るようになれば、定番化したトレンドの流れにも変化を及ぼすのではないかと考えます。

これについては、また次回以降に考えたいと思います。

時代の変化においてオシャレと言われる条件が変化する。という話でした。

山脇、毎日。




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山脇 耀平

岡山発兄弟デニムブランドEVERY DENIMの兄 / えぶりシティ市長 / 2018.4〜2019.7 キャンピングカー「えぶり号」で全国47都道府県を巡りました!!

山脇、毎日。(1)2016.5〜10

山脇が考えた日々のこと。平日毎日更新。
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