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多目的トイレの名称はありかなしか!?

外出介助の際、利用者さんがトイレに行くことはよくあります。昨日の介助であらためて気づいたことをお伝えします。

名称について

車いすトイレ多機能トイレや、だれでもトイレ優先トイレ、みんなのトイレなどの名称で記載されてある場合がありますよね。いやいやみんなのトイレって、街中や公共施設内にあるトイレは個人の物ではなく、もとからみんなのトイレではとツッコミたくなる名称もあったりするのですが.....

そういう風に名称がバラバラで、だれでもトイレのような摩訶不思議な名称にするから事件は起こってしまうのです。私の車いすユーザーの友人や、知り合いの当事者団体は怒っています。

しかしよく見ると、多目的トイレという記載もありました! あれ? 多機能ではなく多目的...? う〜ん...目的は一つのはずでは。

利用者さんに「多目的はおかしくないですか?」と聞いてみると「確かにそうだね」と 苦笑

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WCインシデント

夏になると夏祭りや花火大会のとき、車いすトイレの中で着替える人が多くて待たされることが度々あります。最大で20分待ったことがあります。新宿西口のビックカメラの車いすトイレです。中からすっごい美人さんが浴衣で出てきたけど挨拶も謝りも何もなく、そういうときは外見はきれいだけど心はブ○だと思ったりします。
着替える場所として使用する方が多いんです。ときどきオムツ交換台の上でまさかの昼寝しているサラリーマンもいます。外回りでお疲れなんでしょうか.....

そういったことがあるので、待っている間に漏れてしまうこともあり、帰りの電車や帰宅してから大変な事態になることも。おそらくトイレの中で着替えたり、その他の目的で使用されている方々は、障がい者にとって街中でのトイレがいかに重要なことかがイメージできないのでしょうね。想像力の欠如。

車いすユーザーの方は、ここでしか排泄できないんです。

本来の目的はただ一つ!トイレなので排泄!
多目的ではないのでは? 

多目的ホールと混同してますね。ホールは多目的ですよ。ただトイレはそうじゃないですから。あなたはどう思いますか?


写真で解説

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ちなみに出るとき、中の閉めるボタンを押してしまうと外からは開かないので人がいない状態で使用中になってしまいます! 気をつけてください。必ず外の閉めるボタンを押しましょう。
無人の状態で20分ほど待って、あれ?おかしいなと警備員さんを呼んだことがあります。警備員さんが管理室(?)に戻って鍵を持って来たりと、そこでまた時間がかかるので大変なんです。

そのときのツイート


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オストメイトに、本当に必要かと感じるフィッティングボード。もはやゴミ箱にその場を占領され意味がない。(あるある)


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ここのトイレは嬉しいことに鏡が斜めに設置されてありました。(けど名称は多目的.....)
鏡が斜めの意味はご存知ですか? 車いすユーザーの方が自分のことを見やすいように角度を調整されてあるのです。下方に向いています。壁にそのままピタッと垂直に設置されてあったら顔や体を見ることはできないでしょう。

参考までに施錠トイレもありました。

※この施錠トイレの問題は改善されたようです。なんとインターホンで遠隔操作が可能になったとか! インターホンの機能をブラッシュアップし、インターナショナルな対応を実現させています(凄)今度、上野に介助で行くことがあったら見てこようと思います。

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扉を開けるとオムツ交換台が直されてなかったり、流すのボタンが真後ろで手が届かなかったりと、いろんな現場を介助者として目撃してきました😢


それと、赤ちゃんに授乳するとき場所がなくてトイレを利用されるお母さんたちがいることを聞きました。日本は土地が狭く授乳室がある施設は限られていると思います。理想はトイレもあって授乳室もあればいいですよね。こういった社会問題を行政だけでなく、建築士や設計士の方はどのように捉えているのでしょうか?

お母さんがトイレの中で授乳し、食べる場所もなくトイレで食事もされている。それで車いすの方が排泄できず漏らしたりする。立場的に弱い方同士が敵視する構図は見たくありません。共生とか、ダイバーシティといいながら解決すべき問題は多岐に渡ります。まずは今の現状を知ることから。情報を共有できたらと思います。


まとめ

ここまでトイレ事情を読んでいただきありがとうございます。なかなか世間的には知られていないことなのかもしれませんが、街のトイレを利用される際に障がい者の方や、もしくは難病の方がここでしか排泄できない、というトイレもあるんだということを少しでも頭の片隅に留めていただけたら幸いです。

たかがトイレ、されどトイレ。
来年の東京オリンピック&パラリンピックに向けてトイレからおもてなしを

世界中から車いすのアスリートや、その選手を応援しに友人の車いすユーザーの方々が大勢来日されるでしょう。トイレを気持ちよく使えたら、トラブルなく譲り合えたら、きっとその日は膀胱や腸内だけでなく、心も解放されて気持ちのいい日になるのではないでしょうか?


動画

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スタジオウーニッシュ代表
映画監督と介護福祉士:堀河洋平


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