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【サイケデリック学・瑜伽行唯識学探究記】12579-12583:2024年4月25日(木)

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タイトル一覧

12579. 書くことを友として

12580. 今朝方の夢

12581. あるチベット僧の話より:寒冷な地域で暮らすことによる精神鍛錬

12582. 『唯識大意:一名法相二巻鈔』がもたらす感動/唯識学の聖典『瑜伽師地論』に取り掛かり始めて

12583. 創意工夫に満ちたパーソナルトレーニングを受けて/抹茶蜂蜜と筋力トレーニング

12579. 書くことを友として    

時刻は午前5時を迎えて間もないが、すでに1羽の小鳥が鳴き声を上げている。今ちょうど暖房が自動で入ってしまったので、その音で鳴き声が少し聞こえづらくなってしまっているが、キッチン側にいる小鳥のその鳴き声は朝の自分の心を深く穏やかなものにしてくれている。

こうして闇の世界の中に目覚め、また新たな1日の始まりを実感しながらライフワークとしての探究活動に打ち込む日々が続く。自分は本当にこの命が尽きるまでこうした生活を営んでいくのだろう。命の有限性を思うとき、1日1日は非常に大切だが、だからと言って焦ることなく自らの取り組みを前に進めていきたいと思う。焦りは禁物である。焦りは真理から遠ざける。落ち着きが真理に近づいていく要諦である。

今の気温は4度と低く、今日の日中も8度までしか気温が上がらない。それくらいの気温だとマフラーと手袋が必要である。4月も終わりに差し掛かっているが、このような気温状況を眺めると、やはりフローニンゲンにおいては5月まではマフラーや手袋を必要とする寒さなのだということを改めて思い出す。とは言え明後日の土曜日からは気温が一気に上がってくるようだ。来週の火曜日からはなんと最高気温が20度に達するらしく、この時期のフローニンゲンにしては珍しく高い気温だ。毎日天気予報を眺め、それについて書き留めているのはきっと、天候の変化と自身の変化を重ね合わせているからだろう。天気の変化を眺めながら、自らの変化を知るために天気予報を確認し、天気についてこうして日記について書き留めているのである。天気そのものは些細な事柄に思えるかもしれないが、自分にとってそれは非常に大きな意味を持つものなのだ。そもそも天候によって人の気分は左右される。天候が心身に与える影響は馬鹿にできないのである。ゆえに天気を見つめながら自分自身を見つめるということをある種の観察行として行っているのが天気の描写なのである。このようにして、日々天気について書き留めていることの新たな意味が紐解かれてきたのもまた天気について書き留めたからであった。ここでもまた書くことの開示力、そして発達力を思う。書くことは自己の真相の大切なことを開示させ、自己を発達させてくれる本当に優れた実践なのだと思う。過去の偉大な学僧たちもこぞって文章を残していたが、彼らもまた書くことを一つの精神涵養実践として行っていたに違いない。書くこと共に今日もまた自らの歩みを一歩一歩進めていこう。自分は1人ではなく、自分には書くことという友がいる。フローニンゲン:2024/4/25(木)05:31

12580. 今朝方の夢  

意識を透明なものにしてくれる小鳥たちの鳴き声。それを聞きながら遠くの空を眺めている。今朝はうっすらとした雲が空を覆っていて、今ようやくダークブルーに空の色が変わり始めた。今日は午後からジムに行くが、霧のような小雨が降るらしいので折り畳み傘を持参しようと思う。今日からまたパーソナルトレーナーのエリーザからパーソナルトレーニングを受ける。先日の月曜日にジムに行った際にもすでに立ち話をしていたが、今日はニューヨークの土産話を改めて聞きたいと思う。

今朝方は断片的な夢をいくつか見ていた。まず覚えているのは、日本のある名門大学の数学サークルの2人のメンバーが何かの企画で競って難しい数学の問題を解いていたことである。数問ほど出された問題に対して、2人は正確かつ迅速に問題に解答していった。2人とも非常に優秀だったのだが、片方が傑出して優秀で、その大学を卒業後は、アメリカの名門大学の数学科の博士課程に進学し、そこで数学の研究に打ち込むことになっていた。同じ大学かつ同じ数学科に在籍していながらも当然ながら、2人の数学力には見えないところで随分と差があるのだなと思った。大学院に進学しないもう1人は日本で就職活動をすることにしたらしい。そんな2人の様子を眺めている場面があった。

もう1つ覚えているのは、見慣れない学校のプールの中にいた場面である。その日は天気が良く、プールの中にいる中学生ぐらいの生徒たちはとても幸せそうにプールの中ではしゃいでいた。私は特にはしゃぐことをせず、むしろプールの隅っこで誰にも邪魔をされずに1人静かに水の上に浮いていた。ぼんやりとしながら体を水の上に浮かせて空をずっと眺めていた。すると突然、私の顔を覗き込む人が現れた。見知らぬ男子生徒が私に声を掛けてきて、向こうで一緒に遊ぼうと言う。私は引き続きプールの中で脱力して水の上に浮いておきたかったのだが、彼がどんな遊びを提案するのか気になったし、彼の申し出を断るのも悪い気がしたので彼についていくことにした。すると、彼が案内したプールの一角は一際盛り上がっていて、非常に騒々しかった。やはり自分は人の少ない静かで落ち着いた場所を好むのだなと改めて思った。そのような夢を見ていた。フローニンゲン:2024/4/25(木)05:44

12581. あるチベット僧の話より:寒冷な地域で暮らすことによる精神鍛錬

時刻は午前6時を迎え、辺りはもうすっかりと明るくなった。この時間帯はまだ小雨が降っておらず、うっすらとした雲が空を覆いながらも遠くの空には朝焼けがうっすらと見える。そんな世界の中で、小鳥たちが引き続き美しい鳴き声を上げている。彼らの継続力に頭が下がる思いである。彼らを見習って、自分もまた自らの取り組みをひたすらに継続していこうと思う次第だ。

先ほど朝の動的ストレッチをしている際に聴いていた仏教関係のポッドキャストの中で、チベットの僧が面白いことを述べていた。彼はチベットとインドの双方で仏道トレーニングを長きにわたって受けたのだが、生まれ故郷のチベットとインドでは環境の違いが精神に与える影響が随分と違うということを述べていた。チベットの僧院は山脈の中にあったこともあり、非常に寒く、そこでは頭が自然と冴えて記憶力や集中力が常に高い状態にあったそうである。その時にはよく夢を見て、夢の中で仏典に関する議論を他の修行僧と行っている場面にたびたび出くわしたそうだった。一方インドは熱帯で、その暑さに順応することが最初のうちは難しく、仏道修行で欠かせない1つの要素である仏典理解という知的鍛錬がままならかったそうである。これは2つの非常に自然環境の異なる場所がもたらす精神への影響を示唆しているが、自らの体験を通してもこのチベット僧が述べたことには深く共感する。かつて自分も西海岸の気候が非常に良い場所に住んでいたことがあり、そこで習っていた合気道の先生から北の厳しい環境に行って修練することの大切さを説かれたことがあった。そこから本当に北欧に近いオランダの北部のフローニンゲンという北の地域で生活することになったのは懐かしい思い出話である。フローニンゲンにやって来た当初は、冬の厳しさとその長さに心底驚かされた。もちろん人間は適応力を持った生き物であるので、翌年からはもう随分とその過酷さになれたのだが、逆に言えばこうして5月を迎えようとしてもまだ暖房が入り、マフラーや手袋を必要とするような環境に置かれることによって、精神は逞しく磨かれていったように思う。今後も自分はできるだけ寒い地域に住みたいと思わせてくれたのもフローニンゲンでの生活があったからである。温暖な気候はどうやら精神を弛緩させてしまう傾向があり、一方寒冷な気候は精神を強固にしてくれる傾向があるように思える。もちろん環境が与えるそうした働きには個人差がある。少なくとも自分にとっては寒冷の地域が望ましいというだけである。事実、仏教が誕生したインドは温暖ながらも、精神修練技法をしっかりと行えばという条件付きとなるが、あれだけの数の覚者が生まれる結果を生むこともあるのである。とは言え自分はもう寒冷地域における精神修練効果の味を占めてしまっているので、今後温かい地域に自ら進んで住むことはないであろう。寒冷な地域で細胞レベルで活性化されながら精神を鍛錬していくことを切に望む。そのようなことを改めて考えさせてくれるエピソードをそのチベット僧は語っていた。フローニンゲン:2024/4/25(木)06:31

12582. 『唯識大意:一名法相二巻鈔』がもたらす感動/

唯識学の聖典『瑜伽師地論』に 取り掛かり始めて

時刻はちょうど午前9時を迎えた。それを祝福するかのように、雲間から朝日が地上に差し込んできた。そして今もなお小鳥たちが静かで優しく、美しい鳴き声を上げている。

先ほど、良遍の『唯識大意:一名法相二巻鈔』の古書の初読を終えた。今回は初読であったから全体観を把握する読みを心掛けたのだが、もうこの書物に触れるだけで心の底から感動の波が溢れ返るかのようであった。鎌倉時代の名学僧が残した書物をこうしてその人の言葉のままに触れられることに感激を隠すことはできない。良遍が母のために唯識思想を噛み砕いて解説した本書は、当時には珍しく和文で書かれており、訓読文以上に親しみやすかったことは言うまでもない。今後はこの書籍の和文を味わいながら音読をしたいと思う。また欧米の仏教関係者たちに是非とも共有したいのは本書であるということも見えてきた。良遍の『観心覚夢鈔』と合わせて『法相二巻抄』は何度も読み込んでいき、良遍の思想の専門家として仕事ができるように日々着実にその土台を形成していこうと思う。その日はいつかやって来る。その日の到来を焦ることなく、日々一歩の歩みを大切にしていれば、しかるべき時にその日がやって来ていたことに気づくであろう。そうした形での時の歩みをこそ大切にしたい。

『法相二巻抄』の後に取り掛かり始めたのは、『国訳大蔵経:瑜伽師地論』である。『瑜伽師地論』は、大乗仏教瑜伽行唯識学における根本聖典であり、玄奘三蔵が国禁を犯してまでインドに原典を求めた本書の漢訳は百巻に及ぶ。そんな大部の書物を今日から読み始めることにした。国訳大蔵経シリーズは本当に良い仕事をしてくれていて、旧字体の漢字の1つ1つにルビが付されているのでさほど苦労なく読み進めていくことができる。また、注記が非常に充実しており、その親切心には感謝極まりない。今回入手した『国訳大蔵経:瑜伽師地論』は、『唯識大意:一名法相二巻鈔』と同様に和綴じのものであり、大変趣きがある。趣きを感じながら古文書の読解に当たれるほど幸せなことはない。至福感に満たされながらこの大著の読解を今日からゆっくりと進めていこうと思う。フローニンゲン:2024/4/25(木)09:08

12583. 創意工夫に満ちたパーソナルトレーニングを受けて/抹茶蜂蜜と筋力トレーニング

時刻は午後7時を迎えた。今日もジムで爽快な汗を流し、トレーニング後の夕食を先ほど美味しくいただいた。トレーニング後の夕食は普段よりもさらに美味しく感じる。運動はそれだけ食欲を刺激し、身体を健全なものに保ってくれる力があるのだろう。

今日のパーソナルトレーニングでは、いつも以上に複数の筋肉を活性化させるようなメニューやバランスを取りながらのコアを鍛えるようなメニューが続いた。その背景には、パーソナルトレーナーのエリーザが今日から新しいクライアントを担当するようになったらしく、そのクライアントに午前中に試した新しいメニューを自分に提供してくれたということがある。何やら20代半ばのコロンビア人の女性が新しいクライアントになったらしく、その女性もボディビルダーというよりもアスレチックな身体を構築することに関心があるらしく、自分とニーズが似ているので彼女に試してみて良かったものを自分にも提供してもらうという良い流れの恩恵を受ける形となった。今後もそのコロンビア人の女性に午前中に試してみた創意工夫に満ちたメニューのうち、自分のニーズに合致しそうなものをどんどんと提供してもらいたいと思う。エリーザのパーソナルトレーニングを1年以上毎週受けている理由としては、彼女が絶えず創意工夫を凝らして新しく、そして面白いメニューを提供してくれることが挙げられる。自分1人では思い付かないような器具の使い方や体の動かし方を彼女は発見することに長けていて、彼女の創造性に溢れるメニューのおかげで、毎週身体への新たな刺激のみならず、脳へも新たな刺激が得られている。そうした新たな刺激を絶えず自分に注入してくれることに大きな価値を見出している。

今日からいよいよコーヒーを完全に飲まない形となった。昨日の朝の段階でコーヒー豆を全て使い切ったので、今日から抹茶生活が始まった。早朝に300mlほどの抹茶を飲み、午後はもう完全に水だけにしている。しかしトレーニングのある月曜日と木曜日には、トレーニング中の飲み物として「抹茶蜂蜜」を飲むようにし始めた。これまでは筋力トレーニング中にはヘンプパウダーとカカオパウダーに蜂蜜を加えたものを飲んでいたのだが、今日からは小さいスプーン1杯の抹茶を600mlのお湯で薄めたものに蜂蜜を加えた「抹茶蜂蜜」摂取することにした。今後のトレーニング効果とトレーニング後の疲労回復効果を検証してみたいと思うが、実証研究の結果によれば、すでにそうした効果は示されているらしい。抹茶には煎茶には含まれないルテインやビタミンKなどが含まれていて、特にルテインもカテキンと同様に抗酸化作用を持ち、目の網膜に沈着してブルーライトから目を守る働きが知られているとのことで、抹茶の摂取を通じてそうした恩恵も享受したいと思う。フローニンゲン:2024/4/25(木)19:04

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