伝える、はプレゼント。003

なぜ人は、「長い」「すべてを話そうとする」「自分にどう関係するのかわからない」という、「伝わらない」話し方をしてしまうのでしょうか。

その反対、「短く」「要点をかいつまんで」「聞き手に関係することを」話す、という、伝わる話し方ができないのでしょうか。

それは「伝わる、とは双方向の結果であるにも関わらず、自分→相手という一方向でしか考えていないから」です。

もっと簡単に言えば「伝わったかどうかは相手が決めるから」です。

計算問題を想像してみてください。1+1=?とあったら、答えは2であり、それ以外に考える余地はありません。解答用紙に2と書けばそれでOKです。「自分が解答用紙に2と書く」という一方通行の関係です。

一方、「伝わる」はどうでしょうか。こういう話し方をすれば伝わる、こういう内容を話せば伝わる、という数学の公式のようなものがあるのでしょうか。残念ながらこう伝えたら絶対に伝わる、という絶対の法則はありません。伝わったかどうかを決めるのは自分ではなく、伝えた相手だからです。

だから何をどう伝えようが、相手が「伝わった」と感じればいい伝え方であり、「よくわからない、伝わらない」と感じれば悪い伝え方なのです。

ところが相手、特に相手の気持ちというものは自分がコントロールできるものではありません。伝わったかどうかを頭の上で70%などと表示してくれればよいのですが、残念ながらわかりません。そのため「自分が」何をするか、にばかり焦点が向いてしまいます。

そうして「足りないところがないよう、いっぱい話さないと」「わからないところが無いよう、細かく話さないと」などとなり、聞き手が本当に聞きたいことや知りたいことからズレてしまうのです。

・相手の気持ち(=伝わった、という理解や感情)はコントロールできない
・だから不足や不満が出ないよう、こちらのありったけを伝えなければ
・結果、それは聞き手にとって伝わりづらくなる

という悪循環になっています。

ポイントは、極めて当たり前ではありますが、相手目線で考えること。

次回は相手目線を持つことについてお話しします。

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幸本 陽平

マーケティングや問題解決など、研修・セミナー・執筆・コンサルティングを提供しています。(株)東風社 代表取締役社長。 http://www.tofusha.co.jp 2019年1月に日本経済新聞出版社より「実践 トライアングル式問題解決法」発売。

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