「着眼点の面白さ」を生むための視野と視座

編集者になって1年目のとき、ある人からこんなことを言われた。

編集とは、読者に視点を提示すること。だから編集者として、常に物事を多角的に見る癖をつけたほうがいいし、そもそも物事の捉え方を自分の中で問い直してみるといい。

良い企画とされるものは、たいてい着眼点が面白い。それはまさに「読者に(これまでにない)視点を提示している」とも言い換えられる。

そして、編集者として少しずつ経験を積むうちに、着眼する視点の面白さを見出すためには、「視野」や「視座」について考える必要性があると気づいた。

つまり、「視野の広さ」や「視座の高さ」があってはじめて、視点に独創性が生まれるということだ。

視点のみだと「点」として平面でしか捉えられないことを、視野を広げて視座を高めることで、立体的に捉えられるみたいなイメージなのかなと思う。

「視点」と「視野」と「視座」の違いは、考えてみるだけでも面白い。

多くの人が、見えているものしか見ようとしない。でも、見えていないものを見ようとすることで見えてくることもある。

そのためには、そもそも自分にはいま何が見えているのかということに意識的になる必要がある。

世の中の情報はいつだって断片的で、さらにその情報も一つの側面に焦点を合わせるようにして特定の視点からしか見ないケースが多い。だからこそ、着眼点でいくらでも差異化が図れる。

編集者としては、たとえばネガティブにしか見えない事象にポジティブな要素を付加するような、そしてそれが面白いという、そんな着眼点を模索していきたいと思う。

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鈴木洋平(編集者)

1988年2月生まれ。2017年まで出版社で『編集会議』をはじめとするメディアや広告・マーケティング専門誌の編集者。2018年より“社会の無関心の打破”を掲げる社会問題に特化したメディア「リディラバジャーナル」記者。さまざまな社会問題の現場を取材している。
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