アルバム制作記③

6月27日と28日の2日間、最初の録音をした。吉田ヨウヘイgroupでは4枚名の音源製作にして初の商用スタジオでの録音。1枚目はほぼ宅録、2〜3枚目は元メンバーの親戚宅が爆音を出せたのでそこにエンジニアの馬場ちゃんに来てもらって録音するという形だった。家に長期間泊まって録音するのも凄く楽しかったのでまたそんな機会があればやりたい。

初日は岸田、サカモトのリズム隊で5曲録音。ほんと素晴らしかった。1回目の日記で録音に向けた不安を書いたが、余計な心配してごめんなさいという感じだった。ただ今後振り返ったときに、凄く順調で何の心配もなかったという記憶だけ残るとそれはそれで今後の録音時にマイナスなので、記録に残しておいてよかったかなとも思う。

2日目は自分のギターと西田のギターを2〜3曲分録音。その次にreddamのキーボードの録音。スタジオにフェンダーローズがあって使いたかったので元々キーボードで弾く予定だったパートを一部差し替えた。最後はクロのコーラスとトランペットを録音した。どれも満足できるものが録れた。

録音エンジニアをやってくれた向君は、CRCK/LCKSの小西君と即興演奏のデュオをやっていて、4月にそのユニットに西田がゲスト参加したのを見に行ったときに知り合った。そのときはまだ今回のアルバムを自分で録音する気でいたが、しっかり録れるかどうか不安があって、そのタイミングでいろいろ悩みを相談したら丁寧に教えてもらえた。

その後一カ月くらいはまだ自分で録る気でいたが、より悩みが深くなったのと、作曲や演奏、アレンジに集中したほうがいい作品が作れるんじゃないかと思うようになり、向君が話やすかったことを思い出して相談してみることにした。

今回、リリースしてもらうレーベルに「こういう曲がありますと」事前に説明するための4曲入りの音源を4月から5月にかけて自分で録音して作成したのだが、そのうちの2曲のミックスを向くんに御願いしてみた。

ミックスしてもらった音源を聴いて、正直「ん、これは結構好みとは違うぞ」となって、それをどう伝えるべきか、そう思うくらいなら文句は言わずに違う人に御願いしたほうがいいんじゃないかと悩んだ。いろいろ迷ったが、正直に言うしかないと思ってそれを伝えたところ、それに対して凄く意外かつ信用できる返答があり(長くなりすぎるので経過は割愛)、この人に御願いしようと決めた。

自分で録音するのを諦めた理由が、出したい音像が明確にあるのに対してどうすればそれに近づけるかが想像できなかったからだった。それを助けてもらうことと、自分が思う良い音がだいたいどんなものかを伝えるために、向君に一度うちに来てもらい、酒を飲みながらいろいろ聴いて相談した。

今回の録音ではそういう成果がはっきり出て、最初の録音は明確に目指している音が録れた。どういう音像を目指して以前の作品なんかとどう違うかは作品が出たり、MV出したりしたときのほうが分かりやすいと思うので、またそのときにでも。とにかく向君が最高の仕事をしてくれた2日間だった。

明日(日付変わって今日)ライブがあります。レコーディングのいい雰囲気が持ち込めるはず。お時間のある方は是非。

2017.07.04(火)
渋谷HOME
「authen」
w/RyoHamamoto / マモル&ザ・クリティカルヒッツ
【DJ】ユースケ(TAMTAM)

僕らは19時40分から演奏します。ご予約は

http://yoshidayoheigroup.tumblr.com/tagged/live/chrono




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?