Yoshikatsu Hirayama

東京藝大 デザイン科 教育研究助手。記事は修士の頃に書いたものを、当時思っていたことの…

Yoshikatsu Hirayama

東京藝大 デザイン科 教育研究助手。記事は修士の頃に書いたものを、当時思っていたことの記録として残しています。必ずしも、現在の状況を記述するものではありません。

マガジン

  • 修士研究

    2018年4月~2021年3月の修士在籍期間中の研究時に書いたエッセイです。主に、プロジェクトの方向性やコンセプトの検討段階で、壁打ち的に執筆していたものになります。記載されている情報は最新の状況と異なる場合はありますのでご容赦ください。

最近の記事

ナラティブの分断がミス・コミュニケーションを引き起こす可能性

ここでは、大学の発行する案内が見づらいよな…という、ぼんやりした課題についての考察をまとめ、それに対する仮設を立てた:学生は待っている姿勢だけじゃなくて、情報伝達のより良いかたちを職員と一緒につくれるのではないか? ▶大学のインフォメーションって、見るたびにテンションが下がるよね ここ数日気になっただけでも3点ある。 自分はある程度予備知識があるから良いものの、新入生の方々にとっては、かなりまとまっていなくて見づらいインフォメーションだと感じる。 「まとまっていない」と

    • 【内省・テーマの再構築】そこに関わる全ての“誰か”が想いと対話でつながり、ともに未来を編み成していく社会をつくる。

      このプロジェクトを一言で言うとなんだろう?自分が達成したいミッションはなんだろう?を考えた  → 藝大に、そこに関わる全ての“誰か”が想いと対話でつながり、ともに未来を編み成していく社会をつくる。  → そのミッションを達成するために、具体的にどんなステップが必要だろう? 考えるにあたって、今回は「miro」という、オンラインで共同編集もできるホワイトボードライクのサービスを使ってみて、思考の整理をしてみました。 まだ日本語のtipsが充実していないので、なかなかなにかや

      • 【ご報告】修了制作過程、またnoteに掲載再開します

        約8ヶ月ぶり。 note復活する経緯をざっくりと―自分でもびっくりするほどに、日本に帰国してから研究が進んでいませんでした、久々の更新です。 4月になりましたが、皆さんもおわかりいただけるかと思いますが、藝大も「リモート授業」が始まります。ゼミでもオンラインで顔合わせが始まりました。 教授からは、新年度のスケジュールが発表され、そこには「11/23(月) 講評会」の文字が……。 思えば、この8ヶ月、なんだかんだ時間があるよね〜なんて思って、自分の研究は放っぽって、BIOT

        • 【エッセイ】藝大は、学びをデザインしているのか?(後編)

          ~修士研究を決めた背景②~ 「デザイン科とわたし」の投稿記事からの派生です。 修士研究のテーマを決めた背景になります。 ここでは、藝大でco-creationを実践しようと思った理由に繋がる、いま僕が藝大デザイン科に抱いている危機感について、より深く触れてみたいと思います。 この内容は修士研究のテーマに直接関わってくるためタイトルを分けて独立させましたが、内容の位置づけとしては、「藝大デザイン科とわたし」の4章の後編に当たります。前編はこちら、中編はこちら。 あくまですべ

        ナラティブの分断がミス・コミュニケーションを引き起こす可能性

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        • 修士研究
          11本

        記事

          【考察】「経験をデザインする」ことについて

          番外編をはさみます。 昨日の朝(デンマーク時間)Twitterのタイムラインで見かけた、須永研を卒業した先輩である清水淳子さんのツイートで紹介されていた記事に刺激を受けて、「経験をデザインする」ことに関する考察をまとめました。 記事への直のリンクはこちら。2018年3月の記事です。 このレポートでは、ゲーム「フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと」(PC / PS4。原題:What Remains of Edith Finch。記事に肖って以下,Edith Finch)を開発

          【考察】「経験をデザインする」ことについて

          【エッセイ】藝大は、学びをデザインしているのか?(中編)

          ~修士研究を決めた背景②~ 「デザイン科とわたし」の投稿記事からの派生です。 修士研究のテーマを決めた背景になります。 ここでは、藝大でco-creationを実践しようと思った理由に繋がる、いま僕が藝大デザイン科に抱いている危機感について、より深く触れてみたいと思います。 この内容は修士研究のテーマに直接関わってくるためタイトルを分けて独立させましたが、内容の位置づけとしては、「藝大デザイン科とわたし」の4章の中編に当たります。前編はこちら、後編はこちらです。 あくまで

          【エッセイ】藝大は、学びをデザインしているのか?(中編)

          【エッセイ】藝大は、学びをデザインしているのか?(前編)

          ~修士研究を決めた背景①~ 前回、前々回の「デザイン科とわたし」の投稿記事からの派生です。 修士研究のテーマを決めた背景になります。 ここでは、藝大でco-creationを実践しようと思った理由に繋がる、いま僕が藝大デザイン科に抱いている危機感について、より深く触れてみたいと思います。 この内容は修士研究のテーマに直接関わってくるためタイトルを分けて独立させましたが、内容の位置づけとしては、「藝大デザイン科とわたし」の4章の前編に当たります。中編はこちら、後編はこちら。

          【エッセイ】藝大は、学びをデザインしているのか?(前編)

          【エッセイ】 藝大デザイン科とわたし(後編)

          ~役に立たないものをつくるスタンス~ 修士研究のバックグラウンドである東京藝術大学デザイン科での学びや生活を、学生である僕の目線から考察し、紹介します。 この記事は前回からの続きです。前回の終わりに発表した予告から内容を変更して、今回は 3.「役に立たないものを作る」スタンス のみを紹介します。 予定していた「デザイン科は何処へ向かうのか」は内容が多くなってしまったため、独立させて次回公開する予定です。 3. 「役に立たないものをつくる」 スタンス藝大デザイン科 企画・

          【エッセイ】 藝大デザイン科とわたし(後編)

          【エッセイ】 藝大デザイン科とわたし(前編)

          ~デザイン科の授業の構成と特徴~ 修士研究のバックグラウンドである東京藝術大学デザイン科での学びや生活を、学生である僕の目線から考察し、紹介します。 どうして僕が藝大でco-creationを実践しようと思ったか……その背景になります。 後編はこちら。 普段の授業や作品の講評会で先生からどんな指導を受けることができるか / 高学年になってどんなものが見えるようになったか etc... これから受験するつもりの方も、参考になるかもしれません。 あくまですべて僕個人の意見

          【エッセイ】 藝大デザイン科とわたし(前編)

          【自己紹介】 平山義活のプロフィール

          名前: 平山 義活(ひらやま よしかつ) キーワード: ・デザイン(グラフィック、モーション、インタラクション、プロダクト、コミュニケーション、ソーシャル、コミュニティ) ・co-creation に興味があり、実践を模索中 ※挨拶はこちらの記事にて! 概要: ・東京藝術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻 修士2年生。2019年1月から、デンマークのDesign School Koldingに半年の短期留学。2021年3月に藝大大学院を修了予定。 ・デザインの関心は、

          【自己紹介】 平山義活のプロフィール

          7月中旬頃までの投稿予定と、プチ抱負

          さて、日中(日本時間では昨晩)思いつきでアカウント開設と初投稿までしました。 しかし、この後の予定がまったくない。なにしろブログじみたことは慣れておらず……ということで、修士研究の本格始動に先立ちまして、今後の投稿予定をちょっと考えました。 以下の箇条書きをベースにして、まずは7月中旬頃までを目処に投稿をしていきたいと思います。おそらく項目のとおりにきれいに分割された内容の投稿ができるわけはないので、ごちゃまぜに絡まりながら……きっと面になっていくでしょう。笑 「やって・み

          7月中旬頃までの投稿予定と、プチ抱負

          【修士研究】藝大でco-creationを実践する

          ‘‘How might the designers design the co-creation of the students'/employees' learning style, working style, and lifestyle in TOKYO GEIDAI while getting involved them real-time?こんにちは。はじめまして。 東京芸術大学大学院デザイン科 修士2年の 平山 義活(ひらやま よしかつ)と申します。現在、デンマー

          【修士研究】藝大でco-creationを実践する