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IP(知的財産)の価値を上昇させる。有名人になれば働く必要が無くなるかもしれない未来。【中国ビジネス、1分ちょいで読める】

当たり前ですが宿泊施設の本質は娯楽ではないでしょうか(でなければ、どこへ行っても価格競争の挙げ句、コストを極限まで抑えた画一的な宿泊施設ばかりになっているでしょう)。そのように定めたとき、まだまだ娯楽要素を追求できていないのではと思います。推測ではありますが、中国のホテルブランド「盒子空間」はそこに着目し、ホテルを多様な用途で利用できるようにしました。

盒子空間の空間設計は、3つの基本思想から成る。
1)昼間は空き室になることが多い客室を有効利用する。
2)客室に宿泊以外の多様な用途を持たせる。
3)1階のホール部分を単なるレセプションにせず、別の用途でも利用して運営効率を上げる。

↑上記思想に基づき、時間貸しや若者向けのサードプレイスとして自習室やパーティルームの空間を設計しています。入店しやすいホテルでありながら、エンターテイメントに富んでいることが新しいのではないでしょうか。

自社で施工チームを持ち、サプライチェーンの改善も図った結果、わずか30日でホテル1棟のリフォームを完了できる体制を築いた。コストは1部屋当たり1万~2万5000元(約16万~39万円)だという。

↑自社完結する分、スピードが早いです。

芸能人は時間的制約があるが故、稼ぎには限界があります。この問題を解決するのが「分享時代科技」です。芸能人のバーチャルイメージなどの知的財産と契約し、彼ら・彼女らのVR、ARコンテンツ等を作成します。

これまで、中国のスターの収入はドラマや映画、広告の出演料といった芸能活動によるものであったため、時間的制約を考えると芸能活動で得られる収入には限界があった。分享時代はまさにその点に着目しており、スターが有するIPの価値を高めると同時に上記の問題を解決する。
分享時代は契約したスターのために、IPのコアバリューのブラッシュアップや、バーチャルイメージの制作を行い、既存のファンを呼び込んでスターの時間を有効活用すると同時に、多様なビジネス活動に参加できるようにサポートする。

↑エンターテイメント関連のテクノロジーが発展することで、IPの価値が上昇することが分かります。有名人になれば、働かなくても良いという未来が到来しそう。

おまけ

Luckin Coffeeが音楽配信大手「網易雲音楽」とコラボしたカフェをオープンしました。IP協業事業として、異業種間の協業ははじめてとのこと。このように「網易雲音楽」は積極的にIP協業を行っています。

これは音楽IP(著作権)関連の事業提携モデルをオフラインシーンでも活性化させ、音楽をより多くのシーンに浸透させるための試みでもある。平たくいえば、音楽ストリーミングサービスのさらなる収益化の手段となる。

↑やり方によっては、中国で一番○○というミュージシャン好きが集まる場所を創出することも可能でしょうね。そこからより多岐にわたるマネタイズが可能になりそうです。

*スカイランドベンチャーズでは、資金調達を検討している、相談したい起業家をお待ちしています。気軽にDMください!




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