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ドーピング

世間では格闘家がステロイド使用で叩かれてたり
柔術だと海外のトップ選手はほぼユーザーだとか言われていたり
ステロイドが最近何かとSNSで取り立たされている
かくいうオデも長年ステロイドのヘビーユーザーだ

ドーピングに使われるアナボリックステロイドと治療に使われるステロイド(糖質コルチコイド)は全く別物で
元々腎臓に持病があり治療でのステロイド(プレドニン)ユーザーなので後者の方だ

治療用のステロイド(プレドニン)の方は副作用で逆に筋肉が落ちて(ステロイド筋症) 脂肪がつく(ムーンフェイス)等と良いことは全然なく結構キツい…

また骨も弱くなるらしく将来的には骨粗しょう症の懸念もあったり
ホルモンバランスも崩れてくるせいかダイエットして痩せると女性のように腰がくびれてきたり胸の横の脇の下に贅肉が付いてきたりと
とても男らしさとは程遠い女性らしい身体つきになったりしていた
また定期的に襲ってくる脳が覚醒して数日間まったく眠くならない時なんかもありガン極まりな日々をよく過ごしていた
そんな時いつも周りは霞がかかったようにグレーの景色で遠くから呪文のような念仏が聴こえてきたりと生きているのか死んでいるのかも分からない日常に辟易していた

10代の頃マイクタイソンがヘビー級にしては小さいがビルドアップされた体で大きい相手を倒しまくってる姿に憧れて格闘技を始めたがいつも体調がダウンしてしまいダメな奴だった…
何十年と色んな格闘技やっても弱くてもう辞めようと思ってた時、柔術に出会い変わったのかもしれない
試合に出るようになってから、日々の生活や食生活も見直し
追い込んでも寝込んだり覚醒しない身体作りを地道に続け
何を目指してるの?と周りにはよく冷笑されていた…自分でも何を目指しているのか分からない

プレドニンの副作用のせいかホルモンバランスも崩れていて見た目痩せてもマイクタイソンとは程遠い風貌で体脂肪は20%近くあり情けない身体だった
しかし毎日地道にコツコツと続けていたせいか今では試合前には体脂肪率は一桁になるくらい肉体改造出来、普通の同年代の男性より筋肉量もかなり多い身体に変身した
20代の頃医者にいつ死んでもおかしくないボロボロの老人のような身体と言われていたのが奇跡のようだ

ただの趣味なのにここまで本気なのは何故なのだろうか
試合で勝った時の脳内ドーパミンがドバドバ出る快感がクセになっているからなのか…
偶然にもオデと出会う柔術仲間の波長が半端なく合うせいかこの歳になって友情ごっこで日々幸せに過ごしているからだろう

まぁでも自分の周りの仲間は社会的にはクズばかりなのだけど…
すぐ全裸になるし酒の失態なんかは限りなく尽きない
そんなクズばかりに囲まれているのにまともなオデは天使なんじゃないのかとつくづく最近思っている

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