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上腕二頭筋長頭腱炎のリハビリと4つのアプローチポイント


今回は上腕二頭筋長頭炎についてまとめていきます。

あなたが上腕二頭筋長頭腱炎でのアプローチに迷っているなら、手助けになれるかもしれません。特に新米セラピストやトレーナーの方に読んで頂きたい内容となっています。

治療アプローチポイント考え方は専門向けに作ってありますのでチェックして下さい。


【上腕二頭筋長頭腱炎について】

上腕二頭筋長頭炎は起始が肩甲骨関節上結節と肩甲骨烏口突起、停止は短頭と共に橈骨・前腕骨間膜です。

長頭腱炎と書かれている事もありますが、滑液包炎と書かれていることもあります。どっちにしても痛みが出る動作や対処方法は同じなので、あまり気にしないでいいでしょう。


【痛みが出る原因】

基本的に過度な伸張、または伸張からの収縮(遠心性収縮)がメインです。

競技としてはオーバーハンド系の種目、筋トレでいうとベンチプレスで肩関節伸展位からの前方挙上で生じる事が多いです。他にはバレー、競泳、テニスが多いと言えます。

基本は伸張位からの収縮が多く、負荷によっては一発で痛みが出る事があります。また基礎的な問題として上腕骨頭が前方偏位しているとリスクとなります。


【長頭腱炎の症状と所見】

動作時痛について:投球時、特にコッキングからアクセレレーション初期で肩前面の痛みが出やすいです。他の競技も同様。基本的に伸張位・または伸張位からの収縮で痛みが発生します。

圧痛について:上腕骨頭前方に圧痛もみられますが、人によっては肘関節屈曲位や肩関節を軽く屈曲した状態では圧痛が減ることがあります。

また長頭腱炎の患者で痛みを訴える時に共通しやすいのが、ズボンを上げる時の痛みです。これは聞くようにしましょう。


【長頭腱炎の鑑別】

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