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VOL.14寄稿者&作品紹介40 蜂本みささん

昨年4月刊行したウィッチンケア第13号に〈せんべいを割る仕事〉という一篇をご寄稿くださった蜂本みささん。同作はなんだか、SNS等の各方面で話題になることが多かった印象があります。割れたおせんべい、飛び散りまくり...もとい「作品の波及度」高し、でございました。蜂本さんは第12号からの参加者。初の寄稿作〈イネ科の地上絵〉は現在《note版ウィッチンケア文庫》にて無料掲載中。「せんべい」でファンになった方、ぜひ「イネ」にもアクセスしてみてくっださいね! さて、そんな蜂本さんの今号への寄稿作〈おれと大阪とバイツアート〉は...私(←発行人)はこの作品を「第14号最大の衝撃作!」と言っちゃいたい気分です。...いや、もちろん発行人としては、もしどなたかに「今号はどの作品がおもしろいですか?」なんて尋ねられたら「全部です。...なにか?」と即答するのですが、しかし「衝撃」という点では...なにしろ、なんの情報もないまま届いたお原稿を初読。文末までテキストを追って、途方に暮れた(正直な感想)。ちょっと待て、これはなにか特定の、たとえば私の知らないゲームとか、あるユニークなのコミュニティグループ内ではコモンなプレイの話とかなのか、と。でっ、作品内のいくつかの言葉をググってみたけれど、埒があかない。これは悔しい。なので頭を真っ白にして(既成概念を取っ払って)、改めてテキストを解読しにかかったのでした。そしたら、俄然この作品の持ち味が魅力的に思えました。言葉が選び抜かれていて、よくわからないこと多々あるのに、どこをどう読んでもおもしろくない箇所がない~。



↑で「ゲーム」「あるユニークなのコミュニティグループ内ではコモンなプレイの話」みたいな推察をした、と書きましたが、おそらくそれが間違いでした。蜂本さんは、その〝土台〟(「バイツアート」というカルチャー!?)自体を架空設定して、そこから話を進めている(人物を動かしている)のだと思います。私は編集作業はまあまあやれてそうですが、文芸評論的なことはからきしですので、誰か、Help me! よりしっかりした解説をしてくれる方が現れたら、もっと魅力を伝えられるのに。。。

「おれ」対「デスペラード」、壮絶です。“イルカって白目あるんや。完全殺すっていう目でした”とか“こっちはリアルがほしいんですよ”とか、アンタなにしてますねん(俄関西弁)、って感じですけれども...私は「ただただ強い相手を倒したくて道場破りを続ける無頼漢の物語」みたいに捉えて楽しみました。しかしそれがなんでアートなんだか、誰か、Help me! そして、某銭湯での「バイツファイト始め」...こっちはバイトアーツでフリースタイルダンジョンみたいなことやってるのかな? とにかく、この一篇をサラリと送信してくれた蜂本さんに感謝です。発行人としては、ぜひ多くの方に解読して楽しんでいただきたい一篇であります!


ウィッチンケア第14号(Witchenkare VOL.14)発行日:2024年4月1日
出版者(not「社」):yoichijerry(よいちじぇりー/発行人の屋号)
A5 判:248ページ/定価(本体1,800円+税)
ISBN::978-4-86538-161-0  C0095 ¥1800E


 ぎりぎりまで堪能してタオル投げると、お姉さんが笛を吹きました。でもデスペラードはすごかった、全然止まらへんねんもん。普通アーティストからの指示は脳直ってくらい、骨の髄まで叩き込まれてるんですけどね。口は離したけどおれのことしっぽでバンバンぶったたいて、頭突きして、顔に噛みついてきました。メットあってよかった。他のドクターも飛びこんで、総出でやっと止めました。
「縫わないとですね」ってお姉さんに言われたんで、きた~ってテンション上がりつつワイルドにってオーダーして縫い目はラフめに入れてもらいました。画像上げるとBANされるんで見たい人はDMください。というわけで、久々の休日を満喫しました。

 

 
~ウィッチンケア第14号掲載〈おれと大阪とバイツアート〉より引用~


 
蜂本みささん小誌バックナンバー掲載作品:〈イネ科の地上絵〉(第12号&《note版ウィッチンケア文庫》)/〈せんべいを割る仕事〉(第13号)


 
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