A3サイズ_中華フェア_アウトライン

中華フェア企画から消費者購買行動を考えてみた

この企画は2月7日から始まる「中華料理メニュー」の販売促進企画です。
当初は、中華料理の定食メニューが複数種類の企画かと思ってましたが、送られてきた資料によりますと、AコースとBコースのシンプルな価格設定でメイン料理を5種類の中から選べるという内容。

食券を購入して注文を行う仕組みを採用しているので、価格の設定はシンプルになってる方が券売機の前で迷う時間が短くなるような気がします。

券売機の前で迷のは次の2つかなと思います。
迷い1)100円の違いで塩ラーメンを付けるか付けないか。
迷い2)5種類のメイン料理の中から何を選択するか。

もし、メイン料理5種類のセットメニューがそれぞれ価格も10円から100円の間で違っていたら「迷う」というメニュー選択行動が大変複雑になると思います。

消費者購買行動によると
情報処理の段階でお客様は経験の蓄積にある内部情報を用いて外部情報を主観で解釈します。
つまり、各セットに各々の価格設定がなされているとお客様はー
例えば)
回鍋肉セットがこの価格は、あの店の回鍋肉定食より安い?高い?このお店で以前に食べた感想からすると、妥当な価格?でも隣のエビチリは
この価格で。。。
メニュー毎に自身の経験を呼び起こして個々に比較検討を行い始めると決定するまでのプロセスが実に複雑になります。ようするに面倒になってきます。
券売機で購入する段階ではお客様は購入をやめるということが、一般的な席に着いてから注文する場合に比べ容易にできますので、券売機の段階でお客様が離れる可能性もあるということです。

今回の企画では塩ラーメンの有無で2通りの価格がFixされて、その価格の検討は各メニューのセットの比較ではないので、100円余分な予算が許容範囲かどうかです。あとは、好みのメイン料理がラインナップされてるかどうかです。
シンプルな購買決定プロセスになってるな〜と思いました。

飲食店では各メニューを1点ずつ丁寧に紹介したメニューの他に、オススメセットメニューなどを1枚モノでメニュー表に差し込んでるケースをよくみかけます。オススメ企画的なメニューはお客様にとっては分かりやすく短時間で複雑な情報処理を済ませて注文できることがメリットなので、メニュー企画の際は消費者購買行動のこともちょっと思い出すように心がけたいと思います。

Webサイト用やぐるなび用に画像も作ってみましたよ。


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