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ノスタルジックで浪漫チックな備忘録【絵置き場 http://yoiiiii.tumblr.com

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浪漫蒐集

地元 滋賀県日野町で個展開催中です。 『浪漫蒐集』 🔸2023.8.17(木)-9.2(土)※火曜休館 🔸9時~17時 🔸わたむきホール虹 1階 文化美術鑑賞ギャラリー 🔸8/20、9/2 在廊 ご縁あって、大変ありがたい機会を設けていただきました。 とりあえず飾れそうなものは持って行って設営しながら間引こうかな〜と考えていたら、主催様のご好意でかなりの点数を展示していただけることになりました。きちんと数えていないのですがおそらく60点以上はあるかな……? 額装していない

    • 八月のジオラマに寄せて

      早いもので、2人展も残り2日となりました。 長く見守ってくださっている方はご存知かと思いますが、ここ数年は自発的に展示をする機会が本当に減っていて「生活の基盤を固めるのに必死」という状態が続いていました。 描きたい気持ちはあるのに机に向かえない、3食きちんと作って早く寝て仕事して遊んで……とどんなに規則正しく一般的な理想の生活をしてみても常にどこか物足りなさを感じてしまう。そんな停滞から引き上げてくださったemさんに心から感謝しています。 これは何度でも言うのですが、em

      • 絵に執着する理由

        自分の中のもう1人というものを、私は結構はっきりと認知している方だと思う。対話までしたことはないが。 誰にでも複数の顔があって、器用に使い分けている人もいる。 私の場合は裏表とかon offのそれではなくて、大人と子供の人格がそれぞれ存在している。どちらが主人格なのかは決めきれなくて、どっちから見ても「もう1人」になりうる。 ただ、大人の自分は今まで受けてきた教育や周りに言われたことのような外的要因から成り立っている感覚があるので、願わくは子供の自分が本質であってほしいと思

        • 入籍しました。

          Twitterで簡単にご報告させていただきましたが、沢山のお祝いありがとうございます! あまり長々語るのもどうかなと思いつつ……沢山写真も撮ったので、ここに記録してみます。 普段から夫とは一緒にお菓子を作ったり棚を作ったりという作業を楽しんでやっていたので、結婚指輪も手作りできるお店を探そうと決めていました。 お世話になったのはringramさん。 お互い相手の指輪を成形して最後に交換するのもいいですよ!とオススメしてくださったのでそうしました。 最初はこんな感じの金の

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          4本

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          好きなものを好きでいることを許されたいから絵を描く

          「ブドウを光に透かすと宝石みたいに美しいんだな」 たまたま見かけたブドウの写真が驚くほど綺麗でしばらく見惚れた。が、その時の感情を誰かに伝えたことはない。 伝えたところで 「……それで?」 と言われるのが想像できる。 些細な発見なのに事あるごとに思い出す類の感動があって、私はそれをとても尊い感覚だと思っている。 紫陽花の花びらの青から黄色のグラデーションがたまらないだとか、満天星という花はなんとロマンチックな名前だろうとか、そういう生活の中で実用的でないことは、日頃のあれ

          好きなものを好きでいることを許されたいから絵を描く

          「自己肯定感」って言葉にうんざりしてきた

          なんでこんなに胡散臭く聞こえるのかなと思うようになってからずっと考えてたけど、1番しっくりくるのは「聞き飽きた」だろうか。 これでも初めてその概念を知った時は衝撃を受けたし、「日本の人は自己肯定感が低すぎる!そんなに頑張ってきたんだからもっと貴女を認めてあげて!」と励まされて希望を持った。初対面の人に言われたのにちょっと泣いた。笑える 多分現状のままうだうだ言い続けるための大義名分に聞こえて安心するんだと思う。 勇気が出ないのは自分に自信がないから。自信が持てないのは自己

          「自己肯定感」って言葉にうんざりしてきた

          すいみんに関するとりとめのないお話

          長いこと悩んでいた日中の眠気をどうにかしたくて睡眠外来に行ってきた。 不摂生の自覚があったのでまともに寝てないことを叱られに行くだけだと思っていたけど、ここ数年はそんなに無茶な生活をしているわけでもないのに全く改善されそうにない。 怠けたいとかそういう気持ちがないのに眠気をコントロールできない自分が情けなくて、色々耳が痛いことを言われる覚悟で予約した。 初診のweb問診は20分以上かかるくらい子細な質問項目があったので、「受診に至った経緯を出来るだけ詳しく教えてください」と

          すいみんに関するとりとめのないお話

          結婚とは個の死だ

          、と思っている。 どれだけ考えても今の私の中での答えはこれ。後ろ向きというわけではなくただ事実という感じ。 相手が誰であろうが変わらない。1人の時にしか主体的でいられない私みたいなのは尚更。 そもそも結婚に華やかなイメージを押し付けること自体が狂ってるよなと最近よく思う。 夢を見ている人には水を差すようで悪いが、結婚っていちばん現実的に考えないといけないことだと私は思っているし、同じ現実を生きられる人かどうかを互いに見極める必要がある。 1人の方が気楽で、自由で、快適で、

          結婚とは個の死だ

          誰がためでもない花の歌

          只今、希少植物がテーマの展示に出展中。 出展のお誘いをいただいてから、 「絶滅を防ぐために私たちに出来ること」のような意図を絵の中に込めるべきだろうか……と結構悩んだ。 植物育成に関して深い知識があるわけでもない私が突然植物を守ろう!みたいな絵を描いたって説得力ないし、説教のような要素はなるべく入れたくない。 だって考えれば考えるほど、減らすのも増やすのも人間の勝手だ。 植物は別に人間の生活を華やかにしたいだとか、種を長く存続させたいだとかを考えているわけではないだろうし

          誰がためでもない花の歌

          誕生日なので頭の中を片付けたい

          久々に会った友人たちに、 「あなたほど将来について真面目腐って悩んだり生き方について考えたりしてる人を他に知らない(意訳)」というようなことを言われた。 この類の言葉をかけられたことは1度や2度ではないのだけれど、そんなこと言って何も考えてないような顔してる人ほど堅実に計画立ててたりするでしょ。私のは逡巡してるだけでぜんぜん建設的でないのよ…… などと思いながら、約1年前に下書きに突っ込んでいた日記を読み返しておりました。 2018/09/02 「まだ若いのに考えすぎ。もっ

          誕生日なので頭の中を片付けたい

          欲しかった言葉で自分の形が分かる

          私が占いに求めているものって「当たる」「当たらない」という話ではなくて、「今の自分に響く言葉を受け取る機会」「自分の性質の言語化」だったりする。ので、スピリチュアルというよりはカウンセリング的な意味合いで占いはかなり好きです。 ありがたいご縁があって、京都易道協同組合理事長(全然詳しくないけどなんだか凄いということは分かる)の泰志龍先生に占っていただきました。 四柱推命をベースに、初めて見る道具たちで様々な角度から見てもらってとても楽しかった……開口一番「向上心の塊みたい

          欲しかった言葉で自分の形が分かる

          与えられた舞台

          昨年末に聞いてからずっと考えているものの答えが出ない話があって、一度頭から放したいのでここに書いてみることにする。 某社の社長が、迷走真っ只中の私に贈ってくださった例え話。 とてもざっくりですが、ご紹介します。 (うろ覚えなのでかなり脚色している。) 『田舎娘のパリコレデビュー』 田舎で暮らしていた冴えない娘さんを、何の説明もなしに突然パリコレの舞台に連れて行き、ランウェイに立たせる。 すっぴんに寸胴、振る舞いも心許無く完全に場違い、まともに歩くこともでき

          与えられた舞台

          心象の庭

          昨年部屋の中でバジルを育ててみて、毎朝水をやって成長を眺めるのが思いの外よかったので、今年は種類を増やしてみようと別の種を植えました。 何の料理に使おうか、と考えている時間もまた楽し。 こうやって自分のご機嫌をとる方法が増えるのはいいことです。 2年ほど前から、心の中にある庭を意識するようになりました。 私はどちらかというと人からもらった種を蒔く方が好きで、水をやるエネルギーも他人に依るところが大きい質。 一見無個性な庭なんだけど、奥の奥の頑丈な鍵がかかった柵の向こうに、

          心象の庭

          痛みを飾る

          少し前に絵描き友達と飲んでいた時 「絵の中に負の感情を負のまま入れたくない」 という話になって、思わず首がもげそうなくらい頷いて肩を組みながらハイタッチしてしまった。 あくまで私はという話だけれど、どんなにぎらぎら・めそめそした気持ちでも、吐き出す過程できれいきれいにしてやりたい。 先日まで「鎖とリボン〜相反する物質、あるいは概念〜」という企画展に出展していました。 このテーマにおいて、鎖かリボンどちらかに負の役割を求められていることを感じていたのだけれど、ひねくれ者で綺麗

          痛みを飾る

          絵の中の人に近付く旅

          今まで描いた中で一番楽しかった絵を挙げるとしたら、迷わずこれを選ぶ。 もう4年近く前に描いたもので拙い部分もあるのだけど、未だにお気に入りでずっと名刺に使っている。 この絵を展示した時、私は長崎ランタンフェスティバルのことを全く知らなかった。初めての個展で知り合った金魚ブリーダーさん経由でイベントの存在を知ってから、只ならぬ親和性を感じて訪れる機会を狙っていたのだ。 以前の職場は棚卸しの関係で1・2月は週休1日。連休を取れず断念していたけど、2度の転職を経て安定した今私を

          絵の中の人に近付く旅

          振り出しに残してきた自分に追いついた

          「貴女はなぜわざわざ向いていない方や本意でない方を選ぼうとするのか不思議でならない」 と度々言われるが、完全に無自覚な上になんなら考えに考え抜いた結果「やりたいこと」だと思い込ませて正反対の方向に走り出すタイプらしい。 それを踏まえると、今「ずっとこうなることを望んでいたんだな」と思える状態にすっぽりおさまっていることがかえって不思議に思える。 いろいろ見返してみれば再三「とにかく安心感がほしい」だの「落ち着きたい」だのと書いていたので、今度こそ自分の本心を汲んでやれたのだ

          振り出しに残してきた自分に追いついた