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ヨイソラ?

青空が広がっている。肌寒いけど、陽の当たるところを歩いていると少し汗ばむ。世の中は三連休らしく、近くの公園でキャッチボールを繰り返す親子の声にも何となく余裕を感じる。いい天気というだけで、気持ちがいい。

ヨイソラスタジオという名前は、「良い空」からつけた。領収書を書いてもらうときは、もれなく「・・・よい、そ、ら、ですか?」という戸惑いを引き出してしまうものの、掛け声っぽいのも気に入っている。「青空」としなかったのは、人によって「いい天気」が違うからだ。

雨を切望する人もいる。風が必要な人もいる。青空だけじゃなく、生まれたての光や、名残を惜しむような美しい夕焼けに救われる人もいる。嘘か本当か確かめてはいないのだが、台風が少ないと魚が取れないと聞いたことがある。台風は海の中をかき混ぜていくんだそうだ。

だから描きたいのは澄み切った青空ではなく、その人にとっての良い空を見たときの気持ちなんだと思う。隣に座っていたって、同じものを見ることはできない。それなら、違ったものであっても、気持ちが近い方がいい。オーダーが違っても、「おいしいね」って笑いあうことはできるはずだ。

なんて思いを込めたり込めなかったり。ヨイソラスタジオでした。

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