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何故自分達なのであろうか

震災に遭い避難所生活を送ったお客様と話した時に、「なぜ自分達なのであろうか」「日本には沢山地域があるのになぜ自分たちの地域だけこんな目に合わなければいけないのなのだろう」「自分達は何も悪いことしていない」「ただ普通に暮らしてきただけ」と毎日そればかり考えてしまう、というようなことを言っていました。

被災した方は今まで普通に暮らしていたことが一瞬にして奪われ、これまでにない別世界が始まります。

日本全国から色々な物資が届き、支援を受けながらも、元の生活にはなかなか戻れません。

今まで普通であったことが一瞬にして普通では無くなってしまうのです。

その時には誰もが「何故自分達なのであろうか」と考えるのだと思います。

やりきれない思いに駆られると思います。

人はついつい比較してしまう生き物です。

被災した人は震災に合わずに普通に暮らしている人と無意識の内に比較してしまいます。

そして「何故自分達なのであろうか」と何度も思ってしまいます。

震災に遭わなかった人はその気持ちに寄り添う必要があると思っています。

そして自分の中で出来ることを少しでもしていく。

出来る余力がないのであれば、被災者の気持ちに寄り添うことでも良いと思います。

そうすることで日々の自分の行動が変わるはずです。

震災からしばらくたつと、物資も沢山届くようになり、生活保護を受ける方もいて、一部の人はそのお金でパチンコに行っていると批判報道が出たりもしました。

それは批判に当たることでしょうか。

「何故自分達なのであろうか」と日々考えてしまうことで、心も病んでいくことも出てきます。

その為、気分転換に、パチンコのような娯楽が必要なのかもしれません。

辛い時に何をしたいのか、何をすれば気分が少しでも晴れるのかということは人それぞれです。

被災していない人はたまたま、被災しなかっただけであり、そのようなことに批判の目を向けるのではなく、温かい気持ちで被災者の気持ちに寄り添うことが大切なのではないでしょうか。

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