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デリバリーサービスの普及により飲食店における品質保証の考えが定着していく

物販では品質保証の考えが一般的です。

ネットやリアル店舗で購入した物は、その商品に欠陥があった場合は無償で交換するのが当たり前になっています。

また、洋服であれば実際に来てみたらしっくりこないということでサイズ変更が可能だったりします。

一方で飲食店においてはなかなか品質保証という考え方が定着していないのが一般的です。

もちろん、注文した商品と違うものが来た場合や、異物が混入していた場合等は交換もしくは返金するのがあたりまえです。

しかしながら、「味が薄い」「味が濃すぎる」「美味しくない」といったケースでは、お客様もなかなかスタッフに伝えにくい状況かと思います。

私の経営しているお店では「味がお気に召さない場合はお作り直し致しますのでスタッフまでお声かけ下さい」とメニューの表紙に記載していますが、実際に作り直しの申し出をされることはほとんどありません。

私自身が他店で外食する場合でも、「美味しくない」「調理に失敗したのでは」と思うことはあっても実際にそれをお店に伝えて、作り直ししてもらうことはありません。

それは、言いにくいしわがままな(厄介な)お客と思われてしまうのではと気にしてしまうことや次の予定などもあり作り直してもらう時間もなかったりするからです。

しかし、これがデリバリーの場合ですと感想を伝えやすくなります。

UBER EATS等のデリバリーサービスで注文した場合は、その注文や商品毎にそれをお客様が評価できる仕組みが整っています。

そしてそれはお店の人の反応を気にする必要もないですし、いつでもどこでも評価できるので時間の制約を気にする必要がありません。

・いつと味が異なっていて美味しくなかった
・冷めてしまっていた
・味が濃すぎた(薄すぎた)

等とお客様はお店側に率直な感想を伝えることが出来ます。

そしてそれに対してお店側は、お詫びのメッセージを送ったり、次回注文の際の割引券(プロモーションコード)を送ったりすることが出来ます。

お店ががこの仕組みをうまく利用すれば、商品に納得してもらえなかった場合は、お店側が作り直しの代金を全額もしくは一部を負担することが可能となります。

つまりは品質保証制度を実行することが出来るのです。

このように新しいサービスや新しいプラットフォームはこれまでに実現出来なかった新たな価値を生み出しています。

これをうまく活用できるお店がこれからの時代に生き残っていけるような気がしています。

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