【GK論】なぜ、ハリルは西川周作選手を外して、中村航輔選手を代表初招集したのか?「驚いた」2つの理由。

※前回noteは!⇒『【後編】⑤ あまりに重い事実&⑥ 他の日本人GKが「川島選手を越える」唯一の方法とは?&⑦ 日本がW杯でベスト4以上に進出するために「必要なGK」とは?』(☜)


いや~…正直、驚きました!!

日本代表「常連」だった浦和レッズGK西川周作選手が、ロシアW杯アジア最終予選アウェー・イラク戦のメンバーから「外され」、代わりにこれまで一度も呼ばれた事がなかった柏レイソルGK中村航輔選手が「初招集」されたのです。

なぜ、ハリルホジッチ監督は「西川選手を外し」「中村選手を初招集」したのか?

この選考に「驚いた」2つの理由から、考えてみたいと思います。


≪【驚いた理由①】川島永嗣選手に「何か」あった場合のリスクの高さ

先日のアウェー・UAE戦、ホーム・タイ戦の「日本を救った」正にスーパーな活躍(☜)(「手の平返し」する人が続出…☜)、日本人GK史上初となる「欧州5大リーグ(リーグアン)」で「正GK」を奪取し「歴史的快挙」を成し遂げた直近の実績(☜)、過去、日本代表や欧州クラブで残してきた世界における圧倒的な実績、そして日本人GKとしてずば抜けた能力の高さと実力(☜)…今現在の日本代表では、川島永嗣選手が文句なしの「正GK」であり、「日本人No.1GK」であるのは、異論の余地はないでしょう(川島選手が「日本人No.1GK」なのは何も今に始まった事ではなく、僕は2年前からずっと一貫してそう述べ続けてきた☜)。


問題は、川島選手に怪我や退場など「何か」あった場合


今回はガンバ大阪GK東口順昭選手と、前述の中村選手が呼ばれています。


しかし…。


この2人のGKには、過去に「W杯最終予選」に出場した「経験」が「1試合もない」。中村選手に至っては、日本代表(A代表)に呼ばれたの自体が「初めて」な訳です。東口選手も代表キャップ自体はありますが、僅かに「2試合」のみで、しかも1試合はあまり重要ではない東アジア杯の中国戦、もう1試合も実力差が大きかったロシアW杯アジア2次予選のアフガニスタン戦(☜)で(しかも慣れ親しんだホームでの試合)、本当の意味でプレッシャーがかかる「絶対に負けられない代表戦」に出場した「経験」は全くない

【前編】① 怪我さえなければ、本当に東口選手がUAE戦、タイ戦でスタメンだったのか?&② ハリルホジッチ監督が川島選手をUAE戦、タイ戦で起用した「真の理由」は「○○」である』(☜)で詳しく述べましたが、GKの能力的には「やれる」ものがあったとしても(「やれる」と見ているからこそハリルホジッチ監督も招集している)、いきなり1試合も出場した事がない「W杯最終予選」に出場して「実力を発揮」し、なおかつ「結果」を出すのは、どんなGKであれ難しい(「やれる」可能性もあるが、「やれない」可能性も高く、はっきりと「計算できる」とは言えない未知数の危険な状態)。

それは、GKではありませんが、親善試合すら出場した事がなかった川崎フロンターレの大島僚太選手が、いきなり「W杯最終予選」の「初戦」ホーム・UAE戦でスタメンに大抜擢され、どうなったか…を見ても、よく分かります。

特に今回のイラク戦は「アウェー」(僕の中でイラクは今予選の中で「最もGKにとって『嫌な事』を意図的にやってくるチーム☜)。「W杯最終予選」に1試合も出場した事がない東口選手や、A代表に呼ばれたの自体が「初めて」の中村選手は、もし試合に出場する事になったら、相当に難しい対応を迫られます。もちろん、彼ら2人なら、川島選手に「何か」あった場合もやってくれると信じてはいますが…。同時にやはり「不安」はありますね。

※東口選手に関しては「絶対に負けられない代表戦」を戦う上で、どうしても気になる「大きな課題」もあります。詳しくはこちらに書きました⇒『【GK論】東口順昭選手の怪我は本当に「審判のせい」なのか?』(☜)


だからこそ、つい最近までロシアW杯アジア最終予選に出場していて、A代表キャップも川島選手には及ばずも、東口選手や中村選手など既存の他の日本人GKたちを圧倒している西川選手を、どんな状態であれ、まさか「このタイミング」で外す決断をハリルホジッチ監督がするとは…僕も正直、思わなかった。

中村選手を「初招集」するのであれば、「W杯予選がない時の親善試合」だと思っていたので、これには本当に驚きましたね。


川島選手に「何か」あった時の事を考えると、日本代表での「経験豊富」な西川選手を「外し」、W杯最終予選に「ただの1試合も出場した事がない」のみならず「A代表キャップ自体が『ゼロ』」の中村選手を代わりに「初招集」するのは、大きな「リスク」が伴う決断です。


けど、それでもあえて、ハリルホジッチ監督は、西川選手を「外し」、中村選手を「初招集」した。


この「決断」から読み取れるのは、ハリルホジッチ監督の中では…


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【GK論】なぜ、ハリルは西川周作選手を外して、中村航輔選手を代表初招集したのか?「驚いた」2つの理由。

山野陽嗣╱Yoji Yamano

500円

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コメント2件

至極全うな見解とお見受けしました。
ハリルホジッチ監督が「勝つために」呼ぶ選手達な訳ですし、「将来のため」と言う理由は、仮にあったとしても5/100%程度だと思います。
ただ、加藤選手、三浦選手、中村選手と、ハリルホジッチ監督が呼ぶなかでは、比較的新しい選手が多いことも確かで、「試すなら今しかない、これ以降は1ミリもお試し招集はない」と考えているのかもしれないな、と言う事も感じました。
花方 馴之介 さん。いつもご購読頂きまして誠にありがとうございます。感謝の気持ちで一杯です。A代表の監督と世代別代表の監督は、明確に異なります。A代表の監督に求められるのは「今、勝つ」事のみ。ハリルホジッチ監督が今後も20年間、日本代表監督を務めるのなら「将来のため」の選考もあるかもしれませんが、今現在の任務である「ロシアW杯出場」と「ロシアW杯で結果を出す」事だけを考えて選手選考しているはずです。新戦力を試せるとしたら、イラク戦の前のシリアとの親善試合ですね。ここで新戦力が仮にチャンスをもらえて結果を出せれば、イラク戦も出場チャンスがあるかもしれませんし、今後、日本代表はGKのみならず全てのポジションで争いがより激化し、お互いが切磋琢磨して良い効果が生まれそうですね。
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