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イメージする:不便益9:公共機関での通勤

 世間的に通勤時間が長いことはとても辛いことだと考えられています。しかし、本当に通勤時間は大変なのでしょうか?ちなみに私は片道3時間、往復6時間通っていますが、とても充実しています。それは何故なのでしょうか?通勤の勧めを考えてみたいと思います。

すすめ1:規則正しい生活
 通勤をしようと思うと、いつも同じ時間の電車に乗らないといけませんし、同じくらいの時間に帰らないといけません。そうのため、電車の時間だから起きようや帰ろうというリズムが強制的に作られます。その意味で、通勤することはリズムを作りことにつながり、身体を強制的にコントロールするには向いています。

すすめ2:環境に優しい
 電車やバスなどの移動は、個人で車で通うよりも環境、特にCO2には優しいのです。地球温暖化などの社会問題の一部には環境破壊が関係しており、その環境破壊が様々な病気を作っている。そう考えると、公共交通機関で通うことは、環境に優しいのです。

すすめ3:歩く
 公共交通機関を利用すると歩かないといけません。駅まで、ホームの間、職場や学校まで、車で通うよりもたくさん歩きます。そして、沢山あることはカロリーの消費につながり、通勤するだけで痩せるというような状態を作ることができるのです。その意味で一石二鳥です。

すすめ4:イメージする
 通勤中には時間があります。そのため、今日の仕事を頭に浮かべたり、計画を立てたり、帰りは家に帰つてから何を食べるか、お休みに何処に行くかなどを考えることができます。その意味で、通勤時間は何もできないだけ、様々なイメージすることができ、それがうつや慢性痛の原因となる前頭前野の活性をよくするのです。そのため、通勤するだけのうつ予防になるかもしれません。

すすめ5:知識を入れる
 公共交通機関の中では一定の時間があるので、新聞や本を読んだり、オーディオブックや動画で勉強したりと知識を入れたり、自己啓発を行うことができます。また、勉強をしなくても、今はやっているファッションや社内の広告など情報が沢山存在しているため、自分自身を高めるにはとても向いています。

すすめ6:温暖差を感じる
 外と公共交通機関や職場、家を行き来する。その都度温度差が生じます。温度差は身体にとってとても重要なので、温度差を補うために自律神経が働く。そのため、それほど大きな差でない温度差を日ごろから繰り返すことは、自律神経を鍛え、自律神経失調症を予防するという意味ではとてもよいトレーニングです。ただし、夏や冬などの激しい温度差は、逆に身体を痛めてしまうので、温度差が大きいときには服を脱いだり、着たりとこまめな温度調節が大切です。

すすめ7:顔見知り
 電車に乗る時間はよっぽどのことがない限り、おおよそ同じです。そのため、同じ車両にはいつもの顔ぶれが乗っています。直接話すことはないかもしれませんが、顔見知りになると言葉を交わさないコミュニティが出来上がります。このコミュニティ、顔見知りが心の安定を作ってくれます。
 話さなくてもいいので、顔見知りを作ることも楽しいですし、その人がどんな人でどんな仕事をしているのかをイメージしたり、脳も活性化します。

まとめ
 通勤時間は面倒で少ない方がよいと思う人も多いかもしれません。確かに私のように往復6時間は行き過ぎかもしれませんが、時間が決められることとにはとても意味があります。その時間を逆手に取り、イメージをしたり、自己啓発をしたり、運動したり、温暖差を感じたり、リズムを整えたりと、身体を鍛えるには、健康になるには最高の環境です。そして、ここに挙げた以上に、もっと多くのメリットが公共交通機関での通勤にはあると思います。
 これはまさに不便益であり、不便なことで沢山の得をするよい例かもしれません。

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