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骨折から学んだもの

 この度、橈骨遠位端骨折をしてしまい、関節内にも骨折線があるバートン型ということが判明。プレート固定となりました。仕事柄、手を使う仕事なので、多くの方の患者様に迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳ございません。
 今回は骨折により学んだことを、手術前に書き留めてみたいと思います。

骨折のきっかけ
 台風が明日にでもくるという前日の夕方。仕事帰り、家路を急いでいました。車道の路肩を自転車で走っていたところ、少し先の反対車線に車が停止しており、それを避けようと車がこちらの車線にくるのが見えました。私は念のため、車道から歩道へと移ろうとしたところ、車道と歩道の間にある縁石にタイヤが引っ掛かり、手首から転倒。左手首と顔面部を強打。左橈骨遠位端骨折バートン型と左眉毛の上を3針縫いました。

緊急外来を受診
 転倒後、顔面部から血を流していたものの、恥ずかしさが勝ち、周りの人に「大丈夫です!」と言ってその場を立ち去りどうにか家に帰るが、顔面部の出血と手首に痛みがあり、今から診察してくれる病院を探す。しかし、土曜日の夜というとコロナ禍であることもあり、何処の受け入れてもらえず、唯一診察のみならしてくれるという自宅から少し離れた病院にお願いして、診察を受けると、左手の骨折と左額の傷が深いことから、その場で額の傷は縫合、しかし骨折は対応できないので連休明けの火曜日に整形外科で診察するようにと言われ、添え木を当てられて帰りました。しかし、痛み止めと湿布はもらったものの、整復処置がないためにとても痛みが強く、夜は一睡もできませんでした。緊急外来で整形外科が専門でもないので仕方がないのですが、このままあと2日も我慢できないと思いました。とにかく痛みだけをどうにかして欲しいと思ったのです。

整骨院の本当の役割を実感
 そこで、一番初めに思い出したのは知り合いで信頼のおける柔道整復師の先生でした。先生にお電話をすると固定されている腕の様子を写真で送るように言われました。そして、写真を送るとその添え木では関節に負荷がかかり、痛みが軽減しないから、固定をし直してくれるとのことで、先生の治療院を訪ねることにしました。治療院を訪ねるとすぐにエコーで診察をしてくれ、橈骨遠位端骨折でも関節内に骨折が及んで切るバートン型とすぐに判断して頂き、その後指を引っ張ることで征服をしてくれました。
 そのそも征服は痛そうなイメージでしたが、痛みは全くなく逆に気持ちよい、もっとけん引して欲しいという感覚でした。そして、けん引後は痛みも全くなく、楽な時間が長く続きました。ただ、手を動かすためにまたしばらく時間が経過すると痛みが少し戻りましたが、始めの時のような痛みがありませんでした。

緊急時における柔道整復師の役割
 緊急外来では骨折はわかっても、対処はしてくれない。しかし、お折れたままでは痛みが強くていられない。そんなときに柔道整復師の存在はとても大切だと思いました。きちんと整復してもらえば、痛みはほぼセロになる。そして、整復は痛いものと勝手に思っていましたが、全く痛くない。
 私の場合、骨が完成内でバラバラになっていたため、時間がたつと骨の位置がづれてしまうので痛みが戻りますが、再度整復をしてもらうと痛みはまたなくなる。あんなに痛くて眠れなかった痛みが嘘のようになくになる経験をすると、日本の医療のあり方を再度考えないといけないと思いました。
 休日で医師がいない、もしくは専門医がいないときは、信頼できる柔道整復師の力が必要であり、医療を安定させるためにも柔道整復師の活用は絶対に必要であると思う次第です。

柔道整復師をどのように地域で生かすのか?
 当然、どの柔道整復師でも良いというわけではありません。きちんと整復が行える柔道整復師は限られているのも事実です。しかし、きちんと学んだ柔道整復師は医師と同じくらい頼りになる。そう考えると、医師が不足し、専門性が多岐にわたっている現代だからこそ、コンビニよりも多くなった鍼灸整骨院にいる柔道整復師をもっと活用すべきだと思います。私は柔道整復師ではありませんが、そう強く感じました。そして、病院では医師しか見れない高度な疾患に集中してもらい、地域医療やプライマーケアを鍼灸・整骨院が担う。そんな時代が来ることを楽しみにしています。


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