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夫のおともだち/自分に自信がない

最近夫におともだちができた。

我が家の玄関の門にときどきやもりがいる。わたしは生き物全般にどきどきしてしまうので(だって彼らは生きている)、門を開けようとしたときにやもりがいるとびびってしまうのだが、夫はやもりを見てかわいいとかよしよし〜とか言って積極的に触りにいっている。

夫のおともだちはやもりだ。

夫から、何度も何度も爬虫類カフェに行こうと誘われているのだが、そのたび断ってしまっている。蛇を首に巻いて写真を撮ろうと誘われても、よっしゃ〜巻くぞ〜とテンションが上がらないのはなぜだろうか。
これが爬虫類カフェではなくねこカフェだったらわたしはもしかしたら行くのかもしれない。それは爬虫類差別だ。でも爬虫類って自分からぐいぐい寄ってくるんだよな〜!ねこはめったに寄ってこないところまで含めて美学だけど、爬虫類は意外と人懐っこいから、いきなり距離詰めてこられちゃう。するとどぎまぎしちゃうんだ。恋と一緒。いきなりぐっとこられるとちょっと引いちゃう。いやわからない、ぐっとくるくらいの強引さがいいのか?恋は?恋愛偏差値が低すぎてわからない。わたしは人間との交際経験が元彼と現夫しかないのだ。しかも人間以外と交際したことがない。グローバルじゃない!グローバルとは違うか。

まとめると、爬虫類カフェに行きたい人は夫までお声掛けください、ということでした。

とにかく自分に自信がない。

自分のやっていることや、つくったものにはたぶんある程度自信がある。けれど、自分自身というものについてまったく自信がない。ほんとうに面白くない人間だと思う。甲殻類が羨ましい。殻があるというのがまず面白い。わたしには殻がない。あと茹でてもあんまりだしが出ないと思う。甲殻類はいいなあ。甲殻類になりたいなあ。

甲殻類のことは一回置いておいて、わたしは自分に自信がない。とにかく喋るのが下手だし、肉体においても、足は遅いし顔がうつくしいわけでもないし、優れている点がなかなかあげられない。

ここ3ヶ月くらい減量をしている。これはまあいろんな理由があるのだが、ひとつ考えているのは、痩せたら自分に自信がつくのではないかということだ。
結論から言うと3ヶ月で13キロ痩せたのだが(これは単純な結果の発表です)、自分に対する意識はなんにも変わらなかった。
まだ痩せたりないのだろうか、それもあると思う。目標体重まではあと10キロほど減らしたいところであって、そこにたどり着けばもしかしたら自分いいじゃん、自分最高じゃん、という意識がちょっとは芽生えるのかもしれない。

そんなわけないだろと言っている自分もいる。
数年前、急にご飯が食べられなくなり、(当社比で)めちゃめちゃ痩せたことがあった。まあその後みるみるうちに肉肉した体型に戻るわけなのだが、わずかな期間ではあったけれど痩せていたときに自分に自信があったかというと、ぜんぜんなかった。BMIの数値が「やせている」に突入しても、その先へ向かっても、自分はまだまだめちゃくちゃに太っていると思っていた。おそろしい!!

まあそれは痩せはじめたらどんどん痩せたくなっちゃったという単純な話なのだが、もうすこし言うと、つまり、痩せたら何もかもがよくなるという魔法にかかってしまったから、何もかもがよくなるまで痩せたとは思えなかったのだ。

何もかもがよくなる魔法なんてない。ないとわかっているけれど人は繰り返す。いまわたしは完全に繰り返そうとしていて危ない。
繰り返さないために健康的に痩せようと思っている。食事の量の調節もそうだが、筋トレもしている。ウォーキングもしている。それで健康的な肉体を作ることを目標にしたい。そうしたら健康的であることは自分にとっての自信になるかもしれない。

なんかちょっときれいにまとめすぎた気がするな。

ここ一年くらいおしゃべりを頑張ろう運動もしていて、自分の意見を言ってみるというのを試している。自分に自信がないので、自分の意見を言うのも苦手なのだ。
結論がぐちゃぐちゃっとなっちゃったり、なに言ってるかわからなくなったり、はっきり言いすぎたり、はっきり言わなすぎたり、あっいま絶対に変な空気にしてしまっているなってことも多々あるが、思っていることをしゃべるようにしただけで打てば響く感じがある。
わかってもらえている!とか、この人もそう思っていたんだ!という、わかりあえた感が生まれるというのはすごくありがたい。
わたしはこれが会話においてはいままで全然できていなくて、だから小説を書いたりなんだりしていた。書くとわかってもらえるからだ。
しゃべることでわかりあえることもあるというのはめちゃめちゃ希望がある。わたしの友達には文章を読むのが苦手だという特性をもった人もいる。みんなと共有できるものが、わたしがおしゃべりを頑張ることでどんどん増えていくなら、嬉しいことこの上ない。

きれいにまとめすぎた2。

小話です。
わたしはいままでの人生でほとんど映画を見てこなくて、最近ちょっと見るようになったのだけれど、この間ひとりでドキュメンタリー映画を見に行ったらあまりにおもしろくなくてなんだか感動した。
いままでは友達に面白そうな映画を聞いて見ていたのだが、人に聞くとみんないい映画を教えてくれるから、おもしろくない映画にあたってこなかったのだった。
おもしろくない映画を見たあと、鑑賞したのと同じくらいの時間をかけてなんでおもしろくなかったかを考えるのがおもしろかったからなんかおもしろくない映画イコール即悪ではないなと思った。わたしには合わないだけかもしれないし。

あと映画って全部おまけが付いてくるものだと思っていたら全然そんなことないのな。ドラえもんの映画しか劇場で見たことないわたくしでした。

ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。