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グレイテスト・ショーマン観た話

前回あまりにもちょっと語りすぎてこのまま2作品目(黒い魔法使いの誕生)を書くと
論文のようになってしまうと思って、だいぶ前に観たものの感想を挟むことにします。

ヒュー・ジャックマン 大好きです。

※息を吸うようにネタバレします。


『グレイテスト・ショーマン』は、2017年にアメリカ合衆国で製作されたドラマ・伝記・ミュージカル映画。主演はヒュー・ジャックマン、マイケル・グレイシー初監督作品。 (ウィキペディア)


ヒュー・ジャックマンのショー

ヒュー・ジャックマンの歌声が最高に好きだ。初めて聴いたのは、2012年公開の映画版『レ・ミゼラブル』だった。 映画冒頭、ヒュー演じるジャン・バルジャンの力強い歌声と言ったらもう。「なんとしても生きるぞ」という執念にも似たあの歌声に惚れ惚れとしたことを覚えている。 本作は、そんな彼の魅力を大々的に打ち出したミュージカル・ショーだ。いわば、これはヒュー・ジャックマンのショーだと、そう感じる。また、彼は本作でプロデューサーも務めている。 そう言った意味合いでも、これは、彼が作った彼のグレイテスト・ショーだ。


生きとし生けるもののショー

P.T.バーナム(演ヒュー・ジャックマン)のサーカスには、当時の社会的弱者が集められていた。LGBTという単語こそない時代である。サーカスというよりは、“見世物小屋”というのに等しいだろう。バーナムは、人々の“怖いものみたさ”を利用したのだ。実在したP.T.バーナムも、“ホラ吹き”と呼ばれていたそう。ホラ吹きと呼ばれ、疎まれ、蔑まれた彼が這い上がろうとした秘策が、サーカスだった。ドン底に落ちた彼だからこそ「彼ら」を見つけることが出来たのだ。 ドン底で彼が見つけたのは、希望だった。そんなバーナムが、どんどん強欲になり、彼らを蔑ろにするようになり、 レティ・ルッツが、彼らが、怒りに震え、もう閉じ籠らないと歌い始めた『This Is Me』は、もはや賛美歌だった。 これは、生きとし生けるもの、存在するものの全てが聴くべき歌だと思った。
バーナムのサーカスは、生きとし生けるもの、人間の総てなのだ。上下も肌の色も目の色もなにも関係ない、生を受けてここに立つものが謳歌する。これは、いくら説明してもしきれないので要するにまだ観ていない人は観て感じてほしい。 生きていける気持ちが湧き上がる瞬間を。


悩みを抱えるものたちのショー

グレイテスト・ショーマンの名曲といえば『This Is Me』、『The Greatest Shows』だが、私の一番お気に入りは『Rewrite The Stars』である。ゼンデイヤ演じるアン・ウィーラーとザック・エフロン演じるフィリップ・カーライルの障害に塗れた恋と、曲中の空中ブランコはもう目が離せなかった。 白人で富裕層の息子であるフィリップと黒人でサーカスのパフォーマーのアンでは、当時では、越えるべき壁が多すぎる。
フィリップは曲中、
『What if we rewrite the stars?
Say you were made to be mine』
「もし運命を変えられるなら、君は僕と一緒にいるために産まれたと言ってくれ」
とアンに問いかけ、アンは
『No one can rewrite the stars
How can you say you’ll be mine?』
「誰も運命を変えられない、 どうやって貴方のために産まれてきたと伝えられるの?」
と返す。
フィリップは、気持ちを簡単に言ってしまえる。 アンは言うことすら出来ない。この差はどうやって埋めればいいのか。 せつない。
アンがいうように壁の中に2人だけなら、出来たかもしれない。 けれど現実はそうではないから、 一歩が踏め出せない。せつない。
アンは空中ブランコで空を自在に飛び、しがみつこうと空を掴み、必死にアンを探すフィリップの様子は、2人の恋そのもので切なかった。
壁を越えていこうと決意した2人には、永遠の幸福を願わずにいられない。


まとめ

これを書きながらまた観たくなって仕方ない。既に3回はみたのに。グレイテスト・ショーマン切れだ。 本作のヒュー・ジャックマンは渋くてダンディーでパワフルで最高なので本当に観てない人は見てほしい。
ミュージカル調が苦手な人はCDだけでも、まあまあストーリーもわかると思う。
けれど、見てほしい、聴いてほしい。

★★★★☆


よき。

#グレイテストショーマン
#映画 #映画感想

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