社内のWikiをCrowiに載せ換えました [COOブログ]

こんにちは。株式会社Yokiというロボットベンチャーで取締役COOをしております, 白髭(@_naonosuke)と申します。社内のインフラ構築なんかも担当していまして, 最近ConfluenceからCrowiに社内ナレッジを載せ換えました。その遍歴と何を考えたのか, など記したいと思います。

最初期: WordPress

私が入社当初はWordPressベースで作られたナレッジベースを導入しました。色々と機能をいれて, ナレッジベースだけでなく, Gsuite & 社内ディレクトリとの連携, 社内ブログなども盛り込みました。

開発だけ離脱… Confluenceへ

WordPressベースでも問題はありませんでしたが, 時間が経ち開発チームの人数が増えてきた時に「これって開発で使えないよね」という声が出てきました。

現にコードをWordPressで管理するのは難しく
- GitHubにMarkdownで記録
- GitHub Wiki
- Slack
- Google Docs

が入り混じる状況になっていました。(ナレッジベースあるのに…😶)

開発リードのRyuichiさんの一言でちゃんと検討していこうということで, 開発部門のみの離脱が現実化してきました。

esa.io, Qiita:teamをはじめほぼ全てのナレッジベースサービスを試してConfluenceを導入しました。

導入して見えてきた課題

WordPressの課題
- 検索機能が遅い
- レイアウトが統一されていない(Google Docsのように, レイアウトが乱立する)
- 機能が多いだけに遅い

Confluenceの課題
- 改善のしようのない遅さ(WordPressでは改善策はあるが, SaaSである以上難しい)
- マークダウン記法が使えない(最新版では少々使えるようになっているが。)
- ライセンスフィーが高い
- ファイル管理がしにくい

ナレッジベースSaaSが台頭してきた今, WordPressでナレッジベースを構築する人は少数だと思うのでConfluenceの課題についてフィーチャーしていきます。

改善のしようのない遅さ
使ってみると分かりますが, 画面のレンダリングにとてつもなく時間が掛かります。数秒ですが, チリも積もれば山となる。そしてこのチリが開発の集中力を妨げます。

マークダウン記法が使えない
最近の次世代版で少し使えるようになりましたが, 完璧ではありません。マウスを使わないといけないのは結構生産性に響きます。

ライセンスフィーが高い
10名まではたったの$10ですが(税を含んで$10.80になりますが), それ以上は一人当たり$5になります。
10名までのチームであれば $10だったのに, 20名になるだけで $100になります。結構全社導入するのには勇気がいります。

ファイル管理がしにくい
ページの下にページを配置することで階層化する仕様ですが, これがまた見にくいです。

最終的に選ばれたのは「Crowi」でした。

CrowiはSotaro Karasawaさんが開発されている, OSS(MITライセンス)のWikiです。Sotaroさんは, GREE, Yahoo! Japanなどを経てメルカリ社のVPoE(Vice President of engineering)をされている方です。

これの拡張版としてGrowi(旧 Crowi-Plus)もあります。これは東京のシステム開発会社Weseek社が開発されているもので, Crowiをベースに作られています。

検討にあたってはCrowiとGrowiが上がってきました。理由としては
- ライセンスフィーがない(オンプレミス)
- OSSであるところが素晴らしい
- シンプルかつ機能がWikiしかない(無駄にグループウェア感がない)
- 社内で使っている構成と似ている(Node.jsベース)
などなど…。

元々の課題にライセンスフィーの問題があったこともあり, esa.ioなどは検討から外れました。

ちなみにConfluenceを使っているときに, サポートチケットを発行したらAtlassian社員が勝手に組織に入ってきて怖かったという経験があり, 社内情報を扱う上でOSS+オンプレ構成にしたい, という事情もありました。

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CrowiとGrowi, 両者とも素晴らしかったですが最終的にCrowiを選択したのは以下の理由があります。(あまり他社では参考にならないと思いますが。)

- Crowiの開発者(Sotaroさん)の技術力を知っている
- 開発のサイクルが安定しており, 安心して利用ができる
- Crowiがメルカリ社内で全社導入されていることもあり, 運用方法のナレッジとしては分厚い
- もしもSotaroさんが開発を中止しても, メルカリSREによって開発を引き継ぐ可能性が高い
- 実際Growiに無駄な機能が多かった(シンプルの方が優先すべき事項だった)

Growi自体良いところも沢山(開発サイクルが早いなど)ありますが, OSSとして見たときに少し敬遠してしまうところがあったのもあり, Crowiを採用しました。

Crowiのインストールにあたって

Isao Abeさんの以下のQiita記事をベースにしました。記事内ではv1.6.0ですが, 1.7系で使いたい機能があったため, v1.7.5でインストールしました。

1.7系をAWSにインストールする時にはElastic Searchのバージョンに気をつける必要があります。以下記事にまとめました。
※これにつまり, 結構時間をロスしました…😅

またCrowiをインストールして社内に公開したら, HTTPS化されてないから使いたくないですと言われたのでHTTPS化をしました。社内サービスは全員が使えないといけないですからね。

メルカリ社はHTTPS化:そもそもメルカリ社のCrowiはHTTPSになっているので, HTTPS化するか…と思い(できることが既に証明されている), 作業をはじめました。

作業は以下のnoteにまとめています。

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ということで一先ず社内のナレッジはCrowiで動き始めました。Confluenceの記事のマークダウンかも無事終わり, 契約更新日の今日, Confluenceのサブスクを解除しました。ありがとう, コンフル。

久しぶりのブログはこういったところで。また数ヶ月後に使い勝手や, How toをまとめたいなぁーと思っています。それでは。

株式会社Yoki: https://yoki-jp.com
Twitter: @_naonosuke

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「優しい情報端末をつくる」をミッションに、新しいパーソナルロボット”HACO”をつくっている、株式会社Yokiの公式noteです。航海日誌は、会社は大きな冒険船で日々航海しているという例えから。船員が見たこと思ったことをフリーに投稿します。https://yoki-jp.com

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