時経てば 追懐の情 悔い涙 流れる星窓 ハタチの私

初恋の相手に、もう会わない事を伝えたい。
そう思った20歳の私は、衝動的に飛行機に乗った。

向こうも純粋、私も純粋。
「もう電話しないね。」と私が言うと
「そう言うと思ってた。」と彼も微笑んだ。

山手線で新宿から品川まで、私は黙り、彼も黙り続ける。吊革を持つ、彼の長い指を眺めながら、少しは私を記憶の中に置いておいて、と、そればかり考えていた。

「じゃあね。」と階段掛け上がり、これ以上言葉に出来ない自分を責める。もっと上手くできたら良かった。ハタチの私には、これが精一杯だった。

一人で飛行機の出発時間を待つ。暗くなった窓に映る自分の姿を見て、不器用さに後悔する。

神様に今頃尋ねる。私に用意された運命は、これで合ってますか?これからも、この道で間違いないですね?

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

8

yokko

短歌や詩、エッセイを書いています。 親としての葛藤や反省、自分の親との関係、そして恋愛のこと等書いています。各賞に応募したものは、削除していきます。神戸在住。

恋うた

恋愛の短歌を詠んでいます。 各賞に応募したものは、削除していきます。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。