女性職員の会がなくなる日まで

昨日は、わが社の女性幹部職員の会があり、私も若手参加者枠として、幹事の手伝いをしてきました。

その会は脈々と続いているもので、年に一度、女性幹部職員が集まってお食事する会だったらしいのですが、今は若手職員も混ざって、講演会で活躍している女性職員の話を聞き、そのあと近所のお店で懇親会を開いて交流を深める会になってきました。

昨日も、とある有名企業の取締役の方がいらっしゃって、とても力強い話をしてくださいました。女性取締役が少数であることを逆手に取って、積極的に自分の顔を売りに外に出る話などは、とても勉強になりました。

この会、私はとても勉強になると思うのですが、中には否定的な方もいらっしゃるようです。しかも同じ女性幹部の中でも。
やはり、同じ女性でも色々な考えがあるのは当然なので、女性だからという理由だけで分かり合えると思うのは危険だなと改めて思いました。

否定的な方の多くは、「女性だけで集まる必要はない」というお考えらしいのですが、私は、女性だけで集まり団結していく意義はやはりあると思います。少なくとも、まだ今は。

男女平等とうたわれ、多分昔よりも女性が随分働きやすくなっているのだと思います。
わが社では、女性が出産しても働きやすいというのも事実だと思いますし、いわゆる「女性差別」「女性蔑視」を思わせる言動はあまり聞かなくなりました。

それでも、やはり男女平等には程遠いです。女性幹部、男性幹部の何割程度何だろう。正確なパーセンテージはすぐに出てきませんが。

ただ、異動があると、新聞に女性幹部は別枠で掲載されることになっていて、この事実だけでも、割合として相当少ないことが分かります。
そもそも別枠で掲載されていること自体が女性の地位が低い何よりの証拠だと思います。

男女が真の意味で平等になるのは、相当長い時間がかかると思います。
女性の地位の低さは家庭内でも本当にこびりついて剥がれないほどガンコですし、そもそも戸籍の作りからして疑問を感じてしまいます。

ただ、今すぐに変わらないからと言って、何も意味がないわけではありません。今から種蒔きをして男女平等の思想を育てることもできます。

本当のことを言えば、批判的な一派のおっしゃるとおり、女性職員の会なんてないほうが良くて、理想を言えば、必要性を感じなくなったからという理由で消滅してしまう方が良いです。

だって、男性幹部職員の会なんてないですから。

消滅するときというのは、女性幹部の割合が男性幹部の半数になっていて、それが社会としてごく当たり前になっていて、人権男女共同参画辺りから、女性委員の比率を無理に半数以上にしろとうるさく言われなくなって(そもそも、人権男女云々も消えていて)、家庭でも、世間でも、女性がごく当たり前のように男性と同じくらい権利を持っていて尊重されていて…きっとそんな世の中になったときです。

なので、いつかこの女性職員の会が消滅することを願って、来年は幹事として、もっと精力的に活動していくつもりです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?