メンバーを信頼するということ

社内研修での出来事。

この社内研修は、自分のチーム内での言動の癖を発見し、自分たちがチームの一員としてどんな役割が担えるかを再確認するためのものでした。

チーム内で3つのゲームに挑戦して、そこから気付きを得るというスタイルでした。
講義はほぼないので退屈せず、全体プレゼンもほぼないので気楽で、かつ個人でじっくり内省できるという、なかなか良い方法だったと思います。

その中の一つのゲームで、チーム内で自分だけが持っている情報(トランプのカードのように配られる断片的な情報)を言葉でシェアしあって町の地図を完成させるものがありました。

結果としては、うちのチームの地図の出来は惨憺たるもので、他のチームの地図が結構正解に近かったのに対して、大まかな外枠さえできていない状態で、結構ショックを覚えました。

このゲームの常道は、先に市の大枠を捉え(地形や町の位置など)、そのあとで細かい建物の場所を決めることです。
その戦略は合っていたのですが、道路の本数が縦と横で6×6、また碁盤の目と町の区画が一致しているという部分を取り違えて、道路が3×3、碁盤の目と町の区画が一致していない形で地図を作ったので…結果は見えていますね。

なぜそんなことが起きたのか…?

・メンバーの持つ情報から、3×3と6×6の可能性があったのですが、メンバーの数人が3×3と決め打ちをし、そこから情報を修正できなかった、

(少し考えれば6×6の一択に絞り込める情報もあったのですが、一度メンバーの方針が決まってからその情報を重要でないと見なして逃してしまった)

・碁盤の目に町が一致しているという情報をうまくシェアできていなかった

この辺りかと思います。

実際には、ホワイトボードを使ってメンバー全体に見えるように情報を書き込んでいったら解決できるのでは?というのはありますが、他のグループも条件は同じなのにその辺りの言い訳だけで逃げるのは難しそうです。

特に、一度メンバーの方針が決まったらなかなか変えられない(遠慮して黙っているというのではなく、盲信してしまう)、というのが、個人的には結構衝撃的でした。

普段から、「この業務は本当に必要なのか?」ということに問題意識を持って仕事をしている(少なくともしようとしている)のに、少し注意深く聞けば問題提起できることもできなかった、
ということに、
やっぱり私もまだまだだなぁと思うと同時に、こういう遊びの場面で自分の古い癖がやっぱり出てしまうなと気づかされました。

メンバー間で同質性があり、普段から信頼関係がある場合、○○さんのいうことだから…と盲信してしまうのはありそうですが、今回は即席のメンバーで、所属もバラバラ、信頼関係も醸成されていない中、なぜ起きたのか…?

それでも同じ社内の人間ということによる同質性や、自信たっぷりに言われることによる盲信などがあったのかもしれません。

翻って普段の職場でもそういったことは起きがち(普段の職場の方が起きやすい?)なのだと思います。

ということで、

今回の気付き
チームで一度出された意見や方向性は、余程問題意識を持っていないとなかなか変えづらい。

対策としては、
・人が言ったから…ではなく、自分だったらどう考えるか、を常に考え、自分事とする
・メンバーの意見と言えども、一度は疑ってかかる

かなと思います。

ただ、メンバーを信頼することによるメリットも大きいので、その辺りの加減は難しいかもしれません。
信頼はするけど、一度自分の頭でも精査してみる、という日々の姿勢が大事なのだと思います。

(ちなみに、他のゲームでは、他のチームよりも良い結果を残せたので、汚名返上、悪いチームワークではなかったと思います。)



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