志望動機って大事?

就活の定番質問である「志望動機」。必ず対策するように言われ、「CMを見てかっこいいと思ったから」とかでは絶対にダメで、熱意が伝わるような文言を何とかひねくり出した記憶があります。

また、実際に昔就活をしていたときも「弊社の志望動機を教えてください」と、それはしつこく聞かれた記憶があります。とある有名な企業では、最終面接で何度も何度も繰り返し聞かれるとのことです。

ただ…実際に就職して思うのは、「志望動機ってそんなに大事でしょうか?」ということです。

だいたい今生き生きと精力的に活動し、魅力的な施策を産み出している方の(本音の)志望動機を聞いても、「何となく」「そこしかなかったから」「たまたま勧められたから」というふわっとしたものが多いです。

かく言う私も、公共施策に携わってみたいという想いや、市民の皆様を幸せにしたいという想いは確かにありましたが、どうしても今の自治体でなければならない理由は特になかったです。
(もっというと、裏理由として、年齢的に民間はかなり厳しいな…という事情もありました。いまだに新卒至上主義がはびこっているところが多いので。)

どんなに崇高な理由を掲げて熱意をもって入っても、3年で挫折して転職するか、やる気なくだらだらと居続けるか、という人もいます。
逆に何となく入ってもやりがいを見つけて大活躍する人もいるわけです。

私も一緒に働く上で、崇高な志望動機があるかは特に気にしないかな…。それより、社風にあっているか、とか潜在的に熱意があるか…の方は気になりそうです。

ただ、一つ志望動機を考える意味として、自分の人生のキャリアパスの中での、その就職の位置付けを確認するということは有意義だと思います。

その就職をすることが、自分のキャリアにどんなメリットがあるのか、そこで何を得たいのか?ということを考えるという意味での「志望動機」であれば意味がある気がします。(私は残念ながらそこまで考えませんでしたが…)

ただ、多くの機関がそれを求めているのかは非常に謎です。
すべての機関ではないですが、自分のキャリアにおける意義やメリットを語る人よりも「愛社精神を語る人」「自分の機関をよく調べてきた人」の方が喜ばれる気がします。(これは、過去に多くの機関を受けた感触ですが)
もしそれを語られると、踏み台にされているようで嫌なのでしょうか。

終身雇用がいつまで続くか分からないこのご時世に、もっと自分のキャリアパスを考えている人を評価しても良いのに、とは思います。ただ、この風潮もそろそろ変わってくるかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?