蓉子
晩婚夫婦の日常。たっぷりののろけに、幸せな結婚への考察を小さじ半杯入れてます。
なかなか書き続けるというのは、難しいものですね。 しばらくぶりの更新、7月に結婚五年を向かえてから、あれよあれよと師走です。 最近、会社に大きな動きがあり、文化祭の前日みたいな毎日を過ごしています。あっぷあっぷです そんな中でも、週末の二人時間は守っています。 昨日は、家で夫と刺身パーティーでした。 二人で家飲み、ひゃっほう!とはしゃいでいましたが、ビール二本、日本酒一合で、ソファーで寝てしまいました。不覚。 目覚めかける度に、 「ベッドで寝なー」 「うん…」 という
眠る前くちづけひとつハグひとつ 四十路深まる夫婦の儀式 好きの好き侵食し合う面白さ あなたに湯豆腐わたしにヴェルディ ビール腹ふたつ並べてわたしたち 冬眠しようコロナ明けまで
あきらめを美談に変えて流されて黒潮親潮対馬海流 にっぽんは小さく弱く老いていくそれでも光るアイドルの爪 全てではなくたった一つあればいい真っ青な空開くてのひら
久しぶりにnoteを更新しようとしたら、2月初めの下書きが放置されていました。 少しタイミングずれていますが、改めて思うことあったので、アップします。 2月のnoteーーーーーーーーーー 内田樹氏の講演会に行ってきました。 内田氏は、「日本辺境論」でガツンと頭を殴られてからのファンです。とはいえ信者というほどではなく。 しかし、折々にふと思い立ち内田氏のブログを覗くと、凝り固まった頭をほぐしてくれたり、行き詰まりを切り開く示唆をいただいたり、困った時に都合よく「なんかモ
本日、在宅勤務推奨を発表したわが社。 その仕事のあれこれで、午前様で帰宅しました。 夫はいつもの行き着けの店で一人飲みして、ほろよい気分。 普段は無口な彼ですが、こんなときは饒舌になります。 職場は混乱していたけど、ファインプレーで切り抜けた ピンチを助けてくれるのは、やっぱり人だな この危機で日本のいろんな問題が変わるかも などなど。 うっすら青臭い話をする中年の少年、かわいい。 ひとしきり熱っぽく話したあと、急に黙り考え込み始めました。 「おれ、ちょっと思ったん
泣き叫び責めたてればいいでも私フィッシュボウルの外で待ってる 居ることと気づかれること別のもの私きれいに透けていますか 世の常は孤独と自由セット売りそれでいいので一つください
人生のかたちを変えた友人の後ろ姿を照らす満月 むきだしで生きていきたい満月のごろりと浮かぶぎらりと光る まっすぐに満月仰ぐ惜しみなく与える人になれますように
Facebookでカナダの友人の近況を見かけました。 彼女はステイ先のホストマザーで、当時は小さい子供が二人いました。明るく、面倒見良く、今でも大切な存在です。 当時は小さかった子供たちもすっかり成人しました。母の日に家族で集まった時の写真とともに、こんなコメントを載せていました。 普段はこんなこと投稿しないんだけど、今回はがまんできなくて載せます。とても祝福された気分だから。 母の日を祝う一番の理由は、こんなに素晴らしい子供たちに恵まれた幸運を祝うため。優しくて、思いや
私は朝ドラが好きです。 子供のころから親が見ていたのでなんとなく横目で見ていましたが、時間帯が変わった「ゲゲゲの女房」からは欠かさず見ています。 もはや、好きとか嫌いではなく、見ることが日課となっていますが、やはり感情を揺さぶられることも多くあります。 先日の「なつぞら」のなつの嫁入りは泣きました。柴田のじいちゃんこと草刈正雄さんの涙のシーン。あの無骨なじいちゃんが…。朝からもらい泣きです。 朝ドラは女性の一代記がほとんどです。私がちゃんと見始める前は「つばさ」や「さくら」
「私はアイスクリームが嫌い」 20代半ばのある日、雷に打たれたように、ふいにその言葉が浮かびました。ユリイカ!!そう、そうだ!! 隠れていた心の声が叫びました。 「私は、アイスクリームが、嫌い」 解放された歓喜。全ての謎が解けた爽快感。 ーーーーーーー 子供のころからずっと、アイスクリームは喜んで受け止めるべきものとして、生活の中に存在していました。常に、やった、アイスクリームだ!とはしゃいで食べていました。 叔父が遊びにくるときは、大抵サーティワンのバラエティパック
空港が好きだ。 清潔で、無機質で、未来的で。しかしながら、さまざまな人たちの高揚感が満ち溢れて、カラフルに輝いている。 一人旅は最高だ。一人でキャリーケースを引き、背筋を伸ばして空港を歩く。ふと目に留まった文庫本を買い、出発の時間までカフェでめくってみる。出発のアナウンスとざわめき。今回の本もアタリだ。 飛行機が好きだ。 どこの国でもなく、何時でもなく。どこにも所属していない浮遊感。飛び立つ瞬間に、心が解放される。 映画を見て、窓の外を見て、いつの間にか寝ていて。その間に遠
本日、会社でキャリア教育についてミーティングしました。 特に話題になったのは、45歳以上のミドル・シニア層の今後について。 日本の縮図のようなわが社では、順調に平均年齢が上がり続け、若者への権限移譲が進まず人材流出という危機が迫ってきつつあります。どうしたらよいやら。政府要人にアドバイスを求めたい気持ちです。素晴らしいアドバイスがもらえるのであれば、ね。 私が挙げたのは ・40代からのキャリア研修 ・副業解禁 ・40代の自己研鑽制度拡充 ・早期退職制度 私も早期退職した
夜のニュースを見て、夫が一言。 「最近多いな、高齢者事故」 「でも、この数字、人数でパーセントじゃないね。高齢者が増えたからじゃない?」 「そうだな」 「あ、でも最近わざとたくさん報道しているのかも。自動運転導入の世論誘導かもね!」 「うーん」 「私は自動運転賛成だけど!あ、それとも同居家族がいなくなったから?独居老人が増えて、運転自分でしなきゃいけなくなったとか。はぁ、せちがらいねぇ…」 「いや、それより、免許が行き渡った時代の老人だからじゃない?」 「ん?」 「免許取
空港はどこの国も似ている。近代的で、清潔で、よそよそしくて。それでも、不思議なことに一呼吸しただけで、ここは異国なのだと分かる。 シンガポールについたのは朝。夜のフライトでろくに眠れなかった体に、南国の朝の日差しはとげとげしい。化粧もせず、髪も整えず、薄手のストールで顔を半分隠して、朝からすでににぎやかな空港を出る。タクシーに逃げ込む。効きすぎたクーラー。甘い匂い。アクセントの強い英語。外を眺めると、濃く太く高い南国の樹々。その先に屹立するぴかぴかの高層ビル群。 ようこそ
本日は在宅勤務でした。 在宅勤務の制度はあるのですが、取得する人はまだ少ししかいません。 昭和な上層部は、「在宅勤務は育児と介護の人のため」と思っているようです。そのなんとなくの空気から、どちらにもあてはまらない人は取りにくいという空気が蔓延しております。 しかし、そのどちらでもない私は、空気読まない力を存分に発揮して、ざくざくと在宅勤務をしております。 余談ですが、手相にはKY線というものがあるそうで。生命線と頭脳線の付け根(親指側)が離れているとKYだそうです。私は両方
最近はネットで無料漫画が読めるので、暇つぶしにことかきません。 漫画で描かれるキャラクターは、現実を反映したステレオタイプであり、どこにもいない理想像であり。読者の共感と驚嘆を同時に得るため、「分かりやすさ」と「ありえなさ」のバランスの中に作られています。今の時代の、共通概念としての「人」を理解するには、とてもよいものです。 ま、単純に漫画は面白いですし。 さて、この間読んでいた漫画で、冴えない中年のおじさんが異世界でひどい目にあい、こう叫びました。 「会社に身を捧げて