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アクセルを踏む

30代中頃のある日。
ふと、「アクセルを踏んでみようかな」と思いました。

それまでは仕事でうつうつして、だらだらして。
力を抜いてるくせにもてあまして。
一度、思い切りやってみようと。

それからしばらく。
協力会社と、クライアントとの間を汗かいて走り回り、仕事に関して勉強しまくり、企画もだし、現場に行き。
なにより、自分の意見を怯まずに、偉い人にもその道のセレブにもぶつけて。頭をさげ、説得し、鼓舞し、感謝し。

二年後、担当していた仕事が四倍の規模に育ちました。私が育てた、そう自信をもって言えます。

しかし一人では回らず、上に掛け合って人を入れてもらいました。それがまあ、優秀な人で。
それから二年半後、私は異動して完全に引き継ぎました。引き継いだあと、問い合わせは三回だけ。後任者はとても優秀なので育てた、とは言えませんが、きっちりきれいに引き継げたのは、私の誇りです。今も、その仕事は育ち続けています。

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今、私は人材開発部にいます。
キャリアを考える研修を企画していて、「私が一番充実した瞬間はいつだろう」と思い出していました。

仕事は辛いことが多いです。つまらないことも、理不尽なことも。
でも、時折、自分の想いと力ががっちり噛み合って、人に喜ばれてみんなが感動する瞬間に巡り会えたりするのです。

そこに行くにはまず、自分がアクセルを踏むこと。
止まっていては、淀んでいては、たどり着けない。

そんなことを伝える研修をしたいな、と思います。

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