夜のニュースを見て、夫が一言。

「最近多いな、高齢者事故」
「でも、この数字、人数でパーセントじゃないね。高齢者が増えたからじゃない？」
「そうだな」
「あ、でも最近わざとたくさん報道しているのかも。自動運転導入の世論誘導かもね！」
「うーん」
「私は自動運転賛成だけど！あ、それとも同居家族がいなくなったから？独居老人が増えて、運転自分でしなきゃいけなくなったとか。はぁ、せちがらいねぇ…」

「いや、それより、免許が行き渡った時代の老人だからじゃない？」
「ん？」
「免許取得率が高いんだよ、今の老人は」
「そうか！だいたい車が行き渡ったのって50年くらい前だから、その時代の人たちなのね」
「老人の多くが運転する、日本にとって初めての時代が来たんだな」

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
お分かりいただけましたでしょうか。
私たちの会話のステキなバランスが。

ニュース一つに対しても、すぐうがった見方をして、裏を読み悪く解釈する。そして悲惨な日本社会の現状を嘆きたがる、感情優位で思い込みまっしぐらなわたくし。

対照的に、広い視野で冷静な指摘をする夫。

彼のおかげで、私の世界はすっかり平和でおだやかになりました。

ありがたやありがたや。
おやすみなさい。