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海外在住の友達がフェミニストになっていた件

ゴールデンウィーク、そして令和元年、いかがお過ごしでしょうか?私は家でだらだら過ごしながら、友人とゆるゆる飲む日々を送っています。

今日は昔のルームメートと飲んで来ました。
私は10年以上前韓国に仕事で住んでいました。その時のルームメートです。彼女は今、日本人の夫とマレーシアに住んでいます。

韓国時代、彼女はどちらかと言えばおじさま受けのよい方でした。見た目もよいのですが、愛嬌もあって甘え上手。会社にいたら、うまいことおじさん達を転がして、飲み会にいると助かるタイプの子でした。

その彼女がすっかりフェミニストになっていました。彼女曰く、
「日本のお母さんたちは苦労しすぎ!海外はメイド雇ってる」
「日本の駐在員は男性ばかり。欧米では3割が女性で、夫は専業主夫」
「日本の駐在の奥さん達は、仕事や外に出ることを止められている。いつも群れていて、みんな不思議がっている」
「駐在のおじさんたちは、夫と一緒にいても私にだけ、『得意料理は?』と訊いてきて、夫には訊かない」

それを聞いて、私は天を仰いで一人ごちました。

嗚呼、それは日本の当たり前なんどけど、やっぱり当たり前じゃないんだよね…。

魚は水に気づかない。
私が経営企画に異動して、偉い人(ほぼ男性)と接する度に心の中で唱えた言葉です。

魚は水に、気づかない。
研修のグループディスカッションで、リーダーや発表役は男性で書記は女性。
男性役員がもらったお土産を配るのは、いつも女性。
役員に一人だけ女性がいるから、女性活躍が十分だと言う上司。
同期なのに、大して仕事ができないのに、先に出世する男性。
戦士は男性で、回復の魔法使いは女性。
「マドンナ」と持ち上げられて、旅番組の飾り物になる女性。
結婚しているというだけで、共働きで、バリバリ働いている私を「主婦」と呼ぶ役員たち。

魚は、水に、気づかない。それは、男性だけでなく、そのなかで適応しようとしている女性たちも。気づいたら、窒息してしまうから。

海外の友達は、その水の外から「息できていないじゃん!」と声をかけてくれました。

どうしようかな、これから。
次の世代に、不要な垢を落としたバトンを渡すために。

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