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晩婚さん 単に多国籍なだけでなく

今日は、急遽夫と飲むことに。
地元の馬刺しのお店で、一人飲みながら待ってます。とりあえずビールと、ハツモトぽん酢。

このお店、前から通っていますが、外国の店員さんが多いお店です。インド系の南アジアの店員さんに迎えられ、中国系の店員さんにお通しの馬刺しを出され。

すごくいい、と思うのは、とにかくみなさん元気でイキイキしていること。

「1番さん、ファーストドリンクいただきましたー」
「てんちょー!レモンサワー3番さん、あがったよー」
「いらさりませー!久しぶりね!カウンターでいい?」

みなさん、てきぱきと、あっけらかんと、遠慮なく、働いています。

近い未来。
日本はより多くの海外出身の働く人を受け入れるかもしれません。
でもね。それを、仕方がない代替え部品みたいにはしてほしくないな、と思います。

今日のお店には日本人スタッフもいました。店長も日本人です。そして、同じように仕事をしています。注意したり、注意されたり。そこには、同じお店のスタッフとして、よいサービスをしようとする思い以外のなにものもありません。同じお店の店員。それ以下でもそれ以上でもありません。

夫の地元のこういうところが好きです。
「住みたい街」ランキングには決して入らず、むしろガラが悪い、住んではいけない街ランキングに入る、この街。
だから少数派に優しい。マイノリティにとって居心地がいい。それが、私のようなギリギリ道を踏み外さない人に、居場所を与えてくれます。
国籍は明確な違いですが、不明確な違いが世の中にはあふれています。だから、明確な違いに優しい街は、隠れマイノリティに優しいのです。

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さてさて。
その後夫と合流して、日本酒飲んですっかりご機嫌です。

帰り道、街灯に照らされた松の葉が、つやつやと、きらきらと。それはもう美しく。
こういうとき、うっかりすると「松の美しさを愛でられる、日本に生まれてよかった」なんて思ってしまいます。

でも。
いろんな国に、色んな国の季節の美しさがあって。
南国、北国、砂漠、都会。季節の美しさは違っても、「自然の美しさに心打たれる」という人間の心の機微はみな同じで。

これから外国の人が増えても、違いよりも同じところを探して、笑いながら暮らしていければいいな、と思います。

あとね。
松の葉がキレイだと思ったとき。
その前を歩く夫の背中を、もっとキレイだと思いました。

…はい、最後の段落は、単なるのろけです。
なんのオチもありません。

お休みなさい、よい夢をー

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