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読書会 「タカラモノ」記録

本日は、和田裕美著 タカラモノ 2回目の読書会でした。前回読書会始まる直前、共同主催にも関わらず、「この本全然感動せえへんねんけど」と言い放ったパートナーデザイナーのカズエさん。終了後「なにこれ、ええやん絶対も一回やろ」一転。今回も共同開催。子育て世代の方に来ていただきたいな~と思っていたら、子育て真っ最中の わだ なおさんが、お子様連れでご参加くださいました。

読書会に集中するため、託児もお願いしたら、こんな感じの会場に…

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読書会始まるとどの子も全然テーブルに近づいてこず、子供同士でワイワイ。託児をお願いした岩見香織さんの見守り力!

人生ヨカッタカルタわすれてもヨカッタ理由

今回も、本を読む前に和田裕美さんの人柄、考え方をよりよく理解していただくために、カズエさんにヨカッタカルタをお願いする予定でした。

「いや~カルタ忘れた~」でも大丈夫!私、ホワイトボードに書くの得意やねん!さすがカズエさん元陽転思考エディケーター。みごとな切り替え!

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和田裕美さんが提唱する陽転思考とは、一つの事実をどう解釈するか?。どうせなら、「ヨカッタ」を選択しようよ、という考え方。カズエさんはサラサラっと一般的には善くない、落ち込む事実を7つ書いていきます。例えば、

・お財布落とした   

・上司に叱られた とかね。 

ここで、落ち込んでも、ショックを受けてもOK。でもそこから何を選択してゆくのか?を自分に問い、どうせならその落ち込んだ状況から「ヨカッタ」を探すのが陽転思考。

 お財布落としてヨカッタ なぜなら、「厄払いができた」という感じで、 人それぞれにヨカッタを探してゆくもの。

三幕読書で見えてきたもの!

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 今回の読書も、リードフォアクション協会の読書ステップに基づき、かつレゾナンスリーディングの三幕読みで対話を繰り返しながら読み進めました。ヨカッタカルタならぬ、ヨカッタホワイトボードや、和田裕美さんの著作を通じた人とのなりを紹介し、問いをたて、本を感じ、メッセージを頂くというプロセスで進めた読書会。ページを開くその都度、3人で対話を繰り返しながら読み進めました。

 小説にする過程でフィクションになった部分もあるだろうけど、大筋は和田裕美さんの生立ちの記と思われるこの小説。気が付けば私たち3人は、タカラモノの主人公「ほのみ」=和田裕美。ママ=和田裕美さんの実母=ほぼ事実、という前提で読み進めていました。

お母さんは、家計の為とはいえ、スナックに勤め、おしゃれというより派手ないで立ちで、周囲の注目を集める。ほのみは、ジャイアンみたいな柳川さんのお母さんに「かわいそう」と言われ、多恵ちゃんのママには「中学卒業で子供できてる」とまで言われる。スナックのママになったほのみのママが惚れるのはいつも変な男ばっかりです。

どうして和田裕美は不良にならなかったん??

 それはママが真っすぐだったから。罪悪感をみじんも持たず、開き直るでもなく、失敗しても「自分なりのやり方考えてるねん」と言い放つ強さを持っている。額縁みたいな幸せの中に入っている柳川さん一家ではなく、ママは生身で自分の人生を生きていました。

 最後に3人で、8分間で2章づつ分担して読んで、小説のストーリーをドッキング。そこから見えてきたもの。それは、やっぱりママの言葉。ママはいつも自分のことも全面肯定しているし、娘のことも全面肯定している。そして、親である前に生身の女、人生の先輩としての生身の女として「たしなみ」や「愛され方」を教えています。

 場末のスナックのママになったとき、大学生の娘を雇い、爪を真っ黒にして働く日雇いのスーさんに「ニコニコ笑顔」でおしゃくし、チップを頂くことでかれの「男をあげること」を教えるママ。一般的には日雇いの方にお酒を飲ませ、チップを頂くことがいいとは言えないかもしれない、でもママの教えは、彼の「チップ」を尊重し、その自尊心を守っているのです。

 和田裕美さんの営業研修になんども出席しているカズエさんによれば、教の一つに「笑顔5秒キープ」というのがあるそうです。5秒キープできるとその時だけのつくり笑顔にはならないそう。

 ママはシンプルに自分でこれが幸せと決めているだけ。幸せかどうか、本当に自分で決めるだけ。BYなおさん

 和田さん少女時代はきっと暗かったはず。それを自分で転換していった。それを支えたのはママの一言、一言。それをベースに彼女は自分を育て、そして世の中へ大きな影響を与える人になった。根本に母の教えがあるし、お母さんは和田さんの中に生きている。BYカズエさん

 最後に、行動計画を作った際、突然ひらめいたカズエさん、「今日できなかったヨカッタカルタ、経済センターの3階オープンイノベーションカフェでやるわ!」すかさず「わ~それ行きます」とわだ なおさん。

行動を創ることで読書が体験になる

読書は単に知識を知る為にするのであれば、「情報の移動」にしかすぎません。著者との対話、参加メンバーとの対話を通じ、自分の体験にするためには、小さくていい、その後にできる行動を作ること。小さな一歩を踏み出すことが、人生の質を変えてゆきます。

本日もそんな濃い時間が持つことができました。

次回 10月19日はレゾナンスリーディング入門講座を開催します。





  





 





京都で「知的資産とビジネスモデルの専門家」として、活動しています。現在は内閣府の経営デザインシートの普及に勤めています。