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2019年7月の記事一覧

シリコンバレーで考えたことーー加速主義の歪み・人生の使命・多様性の多様性

GOの三浦さんに誘ってもらい、1週間弱ほど、シリコンバレーへ行ってきた。(去年も行ったので、1年ぶりに) 今回はGoogleをはじめとしたGAFA企業に加え、シリーズBあたりからすでに時価総額1,000億円を超えるユニコーン企業を周り、話を聞いた。 もちろんSaaS化していく世界の最前線で起きていること、スピーディーにグローバル展開させる際のマーケットインの見極めと、個別ローカライズで肝になる交渉や根回しの方法。ビジネスの大きな潮流やトレンド、HOWレベルでのテクニックま

雑談が好きなことと、本をつくることについて

わたしは雑談が好きだ。 あまりに雑談が好きすぎて、昨日は自らイベントを主催してお客さんも呼んで雑談をした。「スイスイサクサク 公開よむラジオ〜今日もぜんぜんわからない」 イベントテーマの「今日もぜんぜんわからない」というのは、スイスイとふたりでやっている「スイスイサクサクよむラジオ」で、わたしとスイスイがあまりにもあらゆることにおいてちがいすぎて、いつも「え、そんな人いる?」「なにそれぜんぜんわかんないわ」となることからきている。 「この人の言ってることがわからない」と

人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない

雨になるかと思っていた。 けれど、空は広く高く、そして青く、蝉の鳴き声が響き、それはもうすっかり、晴れた夏の日だった。 *** 訃報を受けてから1週間。昔の恋人のお墓参りに行った。 彼のお父さんが亡くなった時に、彼とお母さんとで選んだ場所なのだそうだ。今日はちょうど雲がかかっていて見えなかったのだけれど、見晴らしの良い霊苑からは、冬の日には富士山が見えるという。 初めて会ったお母さんは、気さくで明るくてよく話す、とても素敵な人だった。プリントして持っていった写真も、

スーパーカブ70の旅(長野編)

突然ですが皆さん「トランポ」という言葉聞いたことありますか? 輸送=transport(トランスポート) の略語で、バイクを運ぶこと を指しています。 私のスーパーカブは70ccなので高速道路には乗れません。今回の旅「大阪~長野」を一般道で走ると約9時間も掛かっちゃうので、長野までは"トラックで運んでラクしちゃおう!"というわけです。 これがトランポした状態ですね。2tトラックに私のスーパーカブと友人T君のベンリィ125が載せられています。 荷台に「載せる」作業に加え

学生の頃から社会人になっても、欲しいのは生きる力。「灯台もと暮らし」リニューアルに思うこと

これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」はリニューアルしました。 デザインはアートディレクターのおぎゆかさん、実装はLucky Brothers & co. (ラッキーブラザーズ)のたじーさんが、めちゃくちゃ力を尽くして作ってくれました。 ぜひ、あたらしいデザインのもとくらをご覧ください。 今日は僕からも、リニューアルについてお話したいと思います。 はじめに 「灯台もと暮らし」と僕の関係ちょうど大学を卒業する年の頃、2015年の1月1日に「灯台もと暮らし」は

その人がそこに生きていた証を。

昨夜のこと。 寝ようと思ったら、昔の恋人の訃報が届いた。 別れて以来、もう10年ぐらい連絡もとっていない人。なんだか実感が湧かなくて、悲しいのか空虚感なのかよくわからない気持ちで眠りについた。 今日、古いハードディスクをパソコンにつないで、彼の写真を探してみた。訃報を知らせてくれた友人が、もし写真があったら送ってもらえないだろうかという彼のお母様の望みを教えてくれたからだ。 写真撮られるの好きじゃない人だったもんなあ。自分の写真を家族に送るようなことなんて絶対してなか

選挙ポスターから写真を読む!早朝弾丸ワークショップ

選挙前になると、町中に貼られるポスターたち。 誰もが目にしたことのある題材である選挙ポスターをもとに、写真の読み方、そしてデザインの中での写真の役割について鈴木心さんに教わってきました。参加者は私とさどまち。 ※あくまで「題材として選挙のポスターを使った」というお話なので、政党や候補者に対しての解説ではございません!この記事において特定の政党を支持、あるいは非難するつもりは一切ありませんので!! ステップ① 遠目に見て、どのポスターが一番目に飛び込んでくるかチェックしよ

参院選、この人に投票しました

 今回(2019年)の参院選ほど、投票先に悩んだ選挙はありませんでした。 維新の会はダメだけど、東京選挙区はおときた駿  結論から言うと、東京選挙区は維新の会「おときた駿」に入れました。  まず断っておきたいのですが、僕は「日本維新の会」は全く支持していません。  理由は2つあります。  1つ目は、「離婚後共同親権」というトンデモな政策を、全党の中で唯一公約に入れてしまったからです。  離婚後共同親権がどんなにヤバい政策か、はこちらを御覧ください。  2つ目は、経

人から感情の影響を受けすぎないように「同感」じゃなくて「共感」しよう

人と接しているとき。 相手の表情や声から感情を過剰に推し量って、話すことを尻込みしてしまうことありません? 楽しかった出来事を伝えているときに、 ・うなずきがない ・相槌がない ・沈んだ表情をしている マイナス(に見える)リアクションがあると、 「あれ、自分の話に興味ないのかなぁ…」って心配になりません? なる人は、人の感情に敏感なタイプ。 ならない人は、人の感情に鈍感なタイプ。 私は圧倒的に前者、ビンビンなタイプ。話していなくても、一緒にいる空間の他人の感情からも影響

怒っている人の話は聞かない、不機嫌禁止ルールの話

わたしにはいくつかのルールがあって、そのうちのひとつに「怒っている人の話は聞かない」というのがある。 怒られるのが嫌いというのがいちばんの理由なんだけど、怒っている人からは「怒ってるなー」としか伝わってこないし、怖いので関わりたくないし、萎縮して話の意図が伝わってこないから、お互いにいいことがないので「怒っている人の話は聞かない」と決めている。 では怒っている人に対してどうするかというと、「伝えたいことがあるなら普通の言い方で話して」と言う。 以前、会社でマネジメントと

家族とだから感じあえるぬくもりがある。それを大切に守っていきたい

「いってきます。」 『いってらっしゃい。』 「ただいま。」 『おかえり。』 そんな何気ない会話のやり取りで、母を笑顔にすることができる。 一般的な家庭では、それはごく普通のやりとりなのかもしれない。 だけどそのあたり前なことが、今日は特別に感じたのだ。 両親とはずっといっしょに暮らしてきたが、あることがきっかけで僕はある日から両親に対して心を閉ざすようになった。 両親から会話を投げかけられても、僕はいつもなにも答えようとしなかった。 そうした空白の時間が過ぎていく

pm7:00の交差点、場所は梅田で。

人混みの中を歩いていると、歩く方向によって、自然と流れができあがっている。いつ見ても不思議だ。右側通行が頭にあるから、当たり前にそういう風に歩けるのだろうか。それにしても、こんなにも大勢の人たちが合図もなしに、同じ方向に歩けることはすごい。 その流れに沿って歩くと、とても歩きやすいけれど、ぼんやりしていると、曲がりたいときに曲がりそびれたりする。気づけば、行きたい場所とは随分と違う場所に追いやられてしまう。 みんなと同じ方向に進む方が楽だし、安心だし、ついて行けばいいだけ

鹿児島の思い出。

むなしいなぁ…とおもうときがある。“かならず病気が治りますよ、頑張ってください。”というなんの根拠もない励ましをされたときだ。病気になると健康な友人は減るけど、病人の友人は増える。 ぼくにはある友人がいる。4年前に乳がんを罹患して、手術と抗がん剤で完全に治ったと信じていた。ところが去年になって再発、肺への転移もあった。 4年前に乳がんを宣告されたときは、頭が真っ白になったそうだ。頭が真っ白になるという表現は、おおくの患者さんが口にすることだ。“ガンという病気がよくわか