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2019年10月の記事一覧

もしも一年後、この世にいないとしたら

最近編集をした本のタイトルに、上のようなことばをつけた。私自身、この言葉をみるたびに少しドキっとする。 著者は、国立がん研究センターの精神腫瘍科で働く清水研先生という精神科医の方。「精神腫瘍科」という言葉は初めて聞く人が多いと思う。精神腫瘍科とは、がん患者さん専門の精神科医のことだ。 今、がんになる人は二人に一人と言われている。自分ががんでなくても、身近なひとががんに罹ったことがある、がんで亡くした経験がある人を含めたら、多くのひとの人生にがんは関わっていることになる。

赤ちゃんを見て欧米に何で冒険家が多いのか分かった気がする

カナダとアメリカに長期滞在して感じていることは【冒険型の人の多さ】。 もちろん全ての人がそうじゃないけど、リスクを取ることを恐れない、自信満々で好奇心旺盛な人物がうようよいる国だなと思う。 この3つの要素は今の変化の激しい予測不可能な時代に尻込みせずに、楽しく自分の道を切り開いていくためにとっても必要なスキルだと思っている。 だから私の密かな関心は、彼らはどういう経緯を経てアドベンチャー好きに育ったのかなぁ、 性格を形成するのに最も影響を与える幼児期にどんな風に育てら

ストーリーがあるから人は共感できる

昨日、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の番組を一時間通して観ていた。 理由は、以前にも紹介した『M 愛すべき人がいて』の著書を書いたノンフィクション作家・小松成美さんが出演されるという情報を前日に知ったからだ。 こちらの本は、浜崎あゆみさんが歌手デビューをする前から絶頂期にあたるまでのストーリーが記されていることでベストセラーになった小説。 僕はこの本を読んだだけに、小松さんがいったい番組内で何を語るのかドキドキでした。 とはいえ、小松さん本人の口からとくに語られ

短編小説 『母の味噌汁のレシピ』

なぜこの味噌汁を飲むと、涙が止まらないのだろう。 母が死んだ。 連絡を受けた時にはすでに末期の大腸ガンとのことだった。 毎年健康診断は受けていたはずなのに、なぜ、という気持ちは拭えなかったが、誰かを責めている暇もなくその1ヶ月後、母は自宅で静かに息を引き取った。 涙は出なかった。 料理の上手な人で、それが僕の自慢だった。 友達が遊びに来ると、いつもとても褒められる。 そんなことないわ、褒められちゃっておばちゃん嬉しいわ、と顔を赤らめる母を見ながら胸を張るのが僕の仕事

清水美由紀写真展「くらしをかざる写真」/「詩の写真」

3週間の会期が終わりました。 このnote は、私が個人的見返してニヤニヤするための、ご感想コレクションです。この写真展を通じて感じたことや気づいたことは、また別の機会に書こうかな。 2019.9.20-10.7 「くらしをかざる写真」 @栞日 (長野県松本市) 「詩の写真」 @SHITEKI NA SHIGOTO garally (長野県安曇野市) では。 ここからご感想です。 素敵で落ち着く空間で長居してしまいました...彼にもすぐ自慢しました!幸せと夢と目標と色々