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人とひとが関わる仕事で大切なこと

とても印象に残っているnoteがあります。
読んだのは半月ほど前ですが、たびたび思い出しては「なるほどなあ」と唸っていました。

作者は訪問看護師として働かれていた方です。

記事を簡単に要約すると、「訪問看護師はケアだけでなく、利用者さんの普段の生活をていねいに観察しているよ」というお話。
洗濯の干し方や育てている花など、そういった至って"普通"のこと。

なんでだろう?と思いました。

私の勝手なイメージでは、介護士・看護師さんたちは、体調の急変に対応してくださる人。

だから普段の様子を知ることに何か意味があるのかな? と思ったのですが、その意味はとても大きなものだったのです。

引用します。

何気ない会話なんですが

「今日もベッドの上に登ってこの洗濯物干したんですか?」「そうだよ、こうやってね、ピッてやると干せるんだよ」って高齢の方が嬉しそうにやって見せてくれるんです。

訪問看護のケアには一見、関係のなさそうな会話ですが、

これができていることを知っているというのは、できなくなった時に気付けることなんだと教えられました。

変化を知るためには、"いつも"を知っている必要がある。

その"いつも"を知る方法は、成果に直結しないことが多いと思います。引用文の何気ない会話のように。生産性ばかりに注目していると、これらの優先度は低くなります。

私自身、商社で働いていたときは、「接待なんて何の意味があるんだ」と意気がっていました。

でも、大きな変化が起こってからでは手遅れなのは、看護でもビジネスでも同じだと思います。その前の小さな変化に気づくことができれば、何かしら手を打つことが出来る。それは長期的な視点での結果をもたらす。

私だったら「関係ないから」で終わらせてしまうかもしれない何気ない会話。その重要性を教えてもらえたnoteでした。


***

「いつもと変わらないよ」の「いつも」がどんな状態なのか知ることは、違うことに気付き、一緒に考えるスタートラインに立てることなのだと今は思っています。

これほど親身に考えてくださる方に、私もケアして欲しいなあと思います。

訪問看護に限らず、人とひとが関わる仕事すべてにおいて、大切で本質的な考え方なのではないかなと思ったので、シェアさせてもらいました。

何かのきっかけになったら嬉しいです。


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