「令和」の発表で思い出した風刺画

新しい元号の発表をリアルタイムで見て、この風刺画のような体験をした。

風刺画が意味すること。
「新しいことを学ぶとネガティブな面を知り世界に絶望しかけるけど、もっと学ぶと理想を実現する方法を知ることができる」と私は解釈している。

「令和」への様々な反応に心が揺らいだので、この画像のことを思い出したのだ。

まずテレビで「新元号は、令和であります」と聞いたとき、大きな喜びもがっかりもなかった。詳しい意味が分からなかったので、「・・・うん。そっか」という感じ。

みんながどんな感想を持っているのか気になってTwitterのタイムラインを見ていると、好意的な反応もある中、目に飛び込んできたのがこのツイートだった。

れい【令】[漢字項目]
1 言いつける。命ずる。言いつけ。お達し。
2 おきて。のり。
3 長官。
4 よい。りっぱな。
5 相手の親族に対する敬称。

コトバンクより。

そうじゃん。令って命令の令だ。
上からの命令を聞いて和を尊ぶ。私の頭の中では、「みんなそうしてるんだからお前もそうしろよ」という情景が頭に浮かんだ。

これは私が最も苦手とすることのひとつだ。みんなと同じように振る舞わなければいけない圧力。これから何十年もそんな時代になる?そう思ったら心がずーんと重くなった。


でも後に、このnoteを見かけて救われた。
日本語の美しさを教えてもらえた。

以下の現代語訳を読んでくださればわかる通り「令」は、出典中の文脈では「清らかで美しい」という意味です。命令の令ではありません。「令月と風和」つまり「清らかで美しい月と、静穏でやわらかな風」。月と風を、爽やかに朗らかに晴れやかに愛でるのに選び抜かれた、流石の一字だと思っています。


***

同じ出来事でもいろんな考え方がある。一旦は気持ちが落ち込んだものの、万葉集の美しさを教えてもらえたことで、見方を増やすことができた。

ひとつの出来事には必ずポジティブな面とネガティブな面の両方がある。だからこそ知ろうとすること、学ぼうとすることが大切で。

もちろん、令を「命令」と捉えるような動きだって起こる可能性はある。でもそれが納得できなかったら、NOを示すことはできる。


安倍総理のこの言葉を信じたい。
一人ひとりが自分らしく輝ける。それぞれが持つ違いを受け入れて生かす。そんな時代になるように、私にできることをしていきたい。そう思っています。



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