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【声】ニック・ファジーカス(7/1 FIBAワールドカップ・アジア予選)

 6月末~7月頭のFIBAワールドカップアジア一次予選ウィンドウ3を取材、総括原稿をナンバーウェブに寄稿しています。

 この記事を書くために、選手には色々と話を聞かせていただいているのですが、すべての声を入れることはできないので、原稿で紹介しきれなかったコメントから選んで、いくつかこちらに掲載します。最初はニック・ファジーカス。台湾戦の前日練習後に聞きました。

──あなたと八村選手は今回のウィンドウ3から代表チームに加入しました。チームに後から加わり、まわりを引っ張るぐらいアグレッシブにプレーするというのは簡単ではないと思うのですけれど、オーストラリア戦でそれができていた鍵は何でしょうか?
「塁と僕は、失うものは何もないという気持ちでやってきたんだ。僕らが入った時点でチームはすでに0勝4敗だったし、塁と僕は、チームの流れや、チームに続いていたカルチャーを変えるために加わった。
 FIBAの人たちは誰も、僕らがオーストラリア戦に勝つとは思ってもいなかっただろう。僕らはそれを燃料としたんだ。オーストラリアは長いフライトで日本に来ていたことは知っていたし、彼らにとっては難しい戦いだということもわかっていた。それを自分たちのプラスにした。僕らにとっては色々とうまくいった試合で、シュートも決まっていて、勝つことができた。そのことは多くの人を驚かせたと思う」
──八村選手とは、前もって、自分たちがアグレッシブにプレーしてチームを引っ張ろうというような話をしたのですか?

「少し話した。塁はほかの代表選手たちよりずっと若いから、そういうつもりがあったかどうかわからないけれど、僕はリーダーとして、自分の役割を果たすようにした。勝てるということをみんなに伝えるようにした。アンダードッグが勝つことはよくあることだ。NCAAトーナメントでもよくある。この前のオーストラリア戦でもそういうことが起きたのだと思う。大きなアップセットだ。オーストラリア相手にこれまで何度勝ったことがあるか知らないけれど(6/29が史上初勝利)、勝ちたい試合で勝つことができた。僕がみんなに言っているのはそういうことだ。アンダードッグだからといって負けるとは限らない。どの試合にも、勝つというつもりで挑んでいる」
──あなたたち2人がアグレッシブだっただけでなく、他の選手もいっしょにアグレッシブにプレーしていましたよね。

「そうだね。僕や塁の勢いから、他の選手たちも影響受けていたのだと思う。僕らがやったことを見て、それにならってくれたのだと思う。塁は試合開始直後から、1Qだけで14点決めてきた。みんなが驚いたほどだ。彼は戦う準備ができていた。
 2Qには僕が彼のプレーの後を追うように14点をあげた。それによって他の選手にも自信を与えたと思う。自分たちだけでやらなくてもいい、塁やニックが担ってくれるとわかったのだろう。僕らは他の選手たちを助けようという気持ちでやっていた。今、このチームにある流れはそういうことだ」
──あなた1人だけではなく、八村選手と2人でオフェンスを担うというのも違いますか?

「大きい。彼といっしょにプレーすると、僕らはお互いを補ってプレーすることができる。彼はアスリートで、走ることができて、色々なことができる。僕はそうではない、もう少しスローにプレーし、外から攻めることもできる。塁と僕はお互いをうまく補っている。僕らは特別なことをやろうとしている」
──八村選手については以前から知っていたと思いますが、いっしょにプレーして、間近で彼のプレーを見た印象はどうでしたか?

「すごいと思った。彼のことはゴンザガでのプレーを何度かテレビで見たことがある。ゴンザガには多くの才能ある選手がいるから、その時はあまり多くプレーしていなかったけれどね。彼がNBAドラフトのどのあたりの順位で指名されると予想されているかも知っている。最初に彼のプレーを見たときは、『ワオ』という感じだった。今のNBAが求めている選手像そのものだ。 彼のサイズ、運動能力、スピードなど、すべてが完璧だ。すべてのポジションを守ることができるしね。すごいと思った。それに、彼は代表でやるようになってからさらによくなったと思う。シュートもよくなったし、自信をもってプレーするようになった。彼のような選手が出てきて、日本代表としてプレーして、確率をくつがえすのを見るのは楽しい」

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Yoko Miyaji

スポーツライターです。専門はバスケットボール。LAを拠点に全米~全世界をまわって、NBAからNCAA、国際試合や時に高校生の試合も取材しています。

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