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PTZカメラとは?

動画の撮影に使うカメラって、色んな種類があるんですね。見ているうちに気になった『PTZカメラ』というカテゴリー。一体どんなカメラで何ができるのか、まとめてみました。

最初にお伝えしておくと、それなりのお値段がするものなので、個人というよりは、企業の社内スタジオやオンライン授業を導入している学校向けの製品という印象です。

PTZカメラって何?

PTZ(ピー・ティー・ゼット)とは、Pan(パン)、Tilt(チルト)、Zoom(ズーム)の頭文字です。パン=水平方向の動きチルト=垂直方向の動きズーム=拡大・縮小の動きを意味します。PTZカメラは、レンズを水平方向と垂直方向に自由に動かすことができ、映したい部分を拡大・縮小したり、広範囲を撮影することができるカメラです。

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操作はコントローラーなどを使って遠隔で行います。PTZカメラを「リモートカメラシステム」として紹介しているメーカーもありました。

形はレンズを各方向に自由に動かせるように、ドーム型やそれに近い形をしているのが特徴です。

どこで使われているの?

遠隔で広範囲を撮影できることから、主に防犯・監視カメラとして使われています。商業施設や駐車場などの天井に付いているドーム型の黒いカメラ。あれもPTZカメラです。

もちろん動画制作でも使われていて、スタジオでの撮影や、大学などのオンライン授業の撮影でも活用されています。遠隔操作ができることから、撮影に関わる人数を減らし、密集を避けることができるというメリットがあり、最近の社会状況から注目されているようです。

登壇者を自動で追いかけてくれる自動追尾機能を搭載した製品も登場しています。この機能は、授業をする先生を自動で撮影するなど、オンライン(ハイブリッド)授業でも活用が期待されます。製品によりますが、ひっくり返して天井に設置することも可能なので、教室で邪魔になることもありません。遠隔で操作できるので、カメラマンが入れないような場所にも設置が可能です。

ただし最初に書いたように、1台のカメラで広範囲を撮影できることからお値段は固定カメラより高めです。映す範囲があまり移動しないのであれば、固定カメラで十分だと思いますし、広い場所での撮影や人物がステージを移動するような撮影であれば、PTZカメラの利点を十分に活かせるので、人件費の削減や安全の確保につながるという面で、価値があるのではないかと思います。

NDI対応のPTZカメラ

NDI対応のPTZカメラも多数存在します。NewTek、BirdDog、Panasonic、Sony、PTZOptics、Canonなど、多数のメーカーが出しています。正確なデータはありませんが、日本で広く出回っているのは、やはり国内メーカー製のPTZカメラのようです。気になる方は各メーカーのWebサイトでご確認ください。

▼ NDIについては別の記事でまとめています

PTZカメラとは?まとめ

◎ PTZカメラとは、Pan(パン)、Tilt(チルト)、Zoom(ズーム)機能を備えたカメラ
◎ パン=水平方向、チルト=垂直方向、ズーム=拡大/縮小の動きを自由に操作して撮影できる
◎ 1台で広範囲の撮影が可能
◎ 遠隔で操作できる
◎ NDI対応のPTZカメラも多数存在する

スタジオ、学校、企業などの動画撮影で、カメラ1台で色んな角度を撮影したい、リモートで操作できる環境を作りたい、床にカメラを設置するスペースが無いなどの要望・制約がある場合は、PTZカメラも選択肢の一つになるのかなと感じました。

画像出典元:
・BirdDog「P400」https://bird-dog.tv/p400-overview/(参照 2021-05-09)




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