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厳しい進振り競争の結果、東大の学部が決まりました

これまでの経験

2022年、1年の早稲田大学での仮面浪の末、
東京大学文科三類に合格した息子。
「東大ショック」とも言われるカルチャーショックもなく、
無事に駒場キャンパスでの学生生活を謳歌していました。

しかし2年目の秋、東大生の宿命「進振り」の時期がやってきました。

進振りとは?

東大では1,2年次は全員が【前期教養学部】に所属していて、
2年生の前半終了時に、後期課程(3年生から)で学ぶ
専門の学部・学科を選択します。

この制度は「進振り」と呼ばれ、1年半の成績に基づいて行われます。
そこでの成績上位者から順に、
3,4年時に入りたい学部の選択権が与えられます。

つまり、成績が良ければよいほど、自分の希望する学部・学科に
進める可能性が高くなるのです。

ただし、すべての学生が希望する学科に勧めるわけではありません。
なぜなら各学科には進学可能な定員があるからです。
そのため希望者が多い人気の学科では、競争率が高くなります。

それゆえ、希望の学部に入るには、
入学後も気を抜かずに好成績を積み重ねる必要があります。

この制度を通じて東京大学の学生は、入学後も勉学に力を入れ
自分の興味と能力に基づいて最適な専門分野を選ぶことができます。


後期教養学部 教養学科 総合社会科学分化 国際関係論コースは、皇后雅子さまのお父様:小和田恆氏の出身学部

この学部に進むために必要な成績


息子は大学生活を楽しみながらも、進振りに向けて、入学後も勉強を続け、人気の、後期教養学部 教養学科 総合社会科学分化 国際関係論コース
(長いですが…^^; )への進級を果たしました。

後期教養学部へ進むには1,2年次の成績が
最低でも80点を超える必要があります。(80点以上は学生全体の30%)

彼は、1,2年次の平均成績91.43点(90点以上は全体の 1.5%)
という成績を収め、更にコース希望者全体の2位という
好成績での進級でした。

1951年に教養学科が創設されて以来、日本の大学で初めて
「国際関係論」という新しい学問分野を設置したのが東大です。

ここは皇后雅子さまのお父様で、国連大使、外務事務次官、
国際司法裁判所所長など、数々の要職を歴任された、
小和田恆(ひさし)氏の出身学部でもあります。

<日本における国際関係論の出発点>
第2次大戦敗北の一因が、国際法・国際経済や各国事情を含む、広い意味での国際関係への多角的な理解を 欠いていたことにあるという、反省点から

Wikipedia


英語を学ぶことの延長で培われたもの

息子が中学生時代、高円宮杯英語弁論大会で
決勝進出した際のテーマが
第2次大戦に関するもので、
これはアリゾナに留学した折経験したことに
深く心を動かされたことに起因しています。

今回の進振りでは最後まで、法学部と教養学部、
どちらに進むか迷っていましたが
最終的に教養学部で、国際関係論を学ぶ
という決断に至ったのには
以下の3つが影響していると思います。


①:幼いころから英語を学び続けた事により、
海外との接点も多く、興味が国外に開かれていたことと。

②留学経験などで、日本の内側からだけでなく、
より広い視野で、もの事を見る視点が養われてきたこと。

➂:興味のあることを自由に、好きなだけ追及させた結果
世界史に夢中になり、趣味で多くの本を読むことで
各地域、国の歴史と各国間の関わりに興味を持つようになったこと。
 

これまでの子育てを振り返って思うこと

息子は9月で21歳の誕生日を迎えました。
 思い返せば 10年前 15年前に

息子が東大生になるなどということは
夢にも思ってはいませんでした。

しかし今回の 学部 決定では
「とうとうここまで来たのか」
という 感慨がありました。


21年前 ただ元気で生まれてきてくれたことが嬉しく、
無事に育ってほしいということだけを願っていました。


自分が30歳を過ぎて英語を話せるようになったことや
 赤ん坊の頃から日本語と一緒に英語を聞きながら育つと
話せるようになるのかな?
 という 好奇心から始めた「おうち英語」でした。


しかしそれ以外は、一般的なお母さん方よりも
はるかに自由に育てたと思っています


塾や 習い事もほとんどさせていませんし、
幼稚園や学校から帰ってくると いつも
リビングでくつろいで
お菓子を食べながらテレビを見たり、
自分の好きなことに夢中になる時間を過ごしていました。

 

今確信していることは…


「子供の可能性にリミットを設けないで良かった」
ということです

私の親は私が何かやりたいと言い始めると
「あんたにそんなことはできん。」
「そんな夢 みたいなことを言って。」
とすべてのことに反対ばかりしていました。

そのつらかった経験からも、
「できる限り 子供の意思を尊重して
好きなことを自由に追求させてあげたい。」

その思いだけで子育てしてきました。

それは決して間違ってなかった。
子供の内側から湧き出てくる情熱を大事に
サポートしてあげれば、
親が想像している以上の力を発揮し 結果を出してくれる。
 それが目の前で繰り広げられる 21年間でした。


子育てで親が学んだこと

親が子供のやることを決めてしまうと、
たとえ 親の希望通りに育ったとしても、
親の想像できる範囲で止まってしまいます。

親の希望が子供の希望と会わなければ、
子供を潰してしまうことさえもあります。

子供をよく見て 子供の個性やペース、 
意思を尊重して育てていけば、
親の想像以上の大きな 美しい花を咲かせてくれる
ということを、
息子の子育てから学ばせてもらいました。 


これから子育てをする方、
今、子育て真っ最中の親ごさん方に
少しでも何か感じていただければ
幸いです。




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