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【エッセイ】一年を振り返ろう、12月31日午前11時から書き始めたけど、間に合うかな、大丈夫だろ、まいったぜという心のドキドキは止まらないんだ。


プロローグ


 タイトルから分かる通り自分で自分に言い聞かす他、奮い立たせる手段はなかった。

 どうも文芸サークル『バケツズ』主催の横林大です。
 みなさん、年の瀬ですね。
 何か、やり残したことはありませんか。
 私のやり残したことは、そう、一年の振り返り。
 振り返り記事です。
 これしないと年越せないですよね。

 でもね。
 あのねえ、わかるんです。
 31日にやることではないんです。
 わかってるんです。
 スーパースケージュール管理パーフェクトマンはこんな31日に必死にならない。なぜならもう31日は結果の日でしかないからね。
 でも、横林は違うんです。
 締切が来て火がつくタイプなんです。
 そうです、お察しの通り、Aで始まりDで終わるあれです。
 そう、”AND”です。
 私はAND。

 という訳でシャクっと一年を振り返っていこうと思います。


1月


○喫茶フィガロで月一回のイベントを始める。1月の公演名は『リリィ』だった。内容は会心の出来のつもりが、お客さんが来なくて、びっくりする。

○歯が痛い。

○ストレスフルすぎて片目だけ真っ赤になる。


2月


○喫茶フィガロで月一回公演、『バードメン』開催。ここで生まれた朗読劇『バードメン』と、自身で過去にタイムスリップするコント『タイムマシンにお願い』はなかなかの出来だった。だが集客にはつながらない。びっくりする。

○歯が痛い。

○自分が限界すぎて「もう限界、幻海師範やん」とか言って一人で霊丸のモノマネをしていたら同僚にみられる。無言で去られる。


3月


○喫茶フィガロで月一回公演、『ゲット・アップ・ルーシー』開催。男女ネタと、SM嬢の朗読劇だったのだが、配慮が行き届いてなかったなと自省。ポップな作品を作るからこそ、もっと慎重にという意識を持つ。

○歯が痛い。

○干される。

○干されながら家族旅行へ向かう。父が昼食の時に店員さんへ文句を言うのをみて「この血が自分にも流れているのか」と愕然とする。


4月


○歯が痛すぎて、喫茶フィガロでの上演は一旦取りやめる。

○最高のドラマ「だが、情熱はある」がスタート。釘付けになる。というか、山ちゃん役も若林役もうますぎる。本当に泣きながら見てた。

○「だが、情熱はある」の主題歌「こっから」を口ずさむようになる。こう、まるで自分の人生と重ね合わせるように。

○病院に行く。


5月


○コロナ規制緩和へ。

○歯が痛すぎるので、喫茶フィガロでの上演は取りやめる。

○最高のドラマ「だが、情熱はある」が漫才パートも作り込むと言う異常なことをやっていて驚き震える。そして、それがめちゃくちゃ面白い。自分のことのように毎話泣く。

○「だが、情熱はある」の主題歌「こっから」を口ずさみまくって、もはや自分がSixTONESなのではないかと思うが、自分が京本政樹の息子と同列なはずがないと少し冷静さを取り戻す。

○実家の子供部屋の整理をする。ときめくときめかない関係なしに全てを処分していく。こんまりもびっくり。むしろときめいたら捨てるまである。

○めちゃくちゃ太っている現状にもしっかり目を向けるようになる。


6月


○ようやく歯がマシになる。

○しかし歯は万全ではないので喫茶フィガロさんでの上演も一旦ストップ。何が月一公演やねんと頭の中のツッコミ職人が冴える。

○「だが、情熱はある」最終回。マジで面白いドラマだった。すごい情熱だった。面白かった。マジで上半期このドラマのおかげで生きていけた。ありがとう日本テレビ系列。

○イベント復活に向けて準備を始める。

○体重が100キログラムを超えている現実を受け入れる。


7月


○夏が来る(©︎大黒摩季)

○喫茶フィガロでのイベント『バケツズのプレゼン〜7月〜』開催。以前からやってみたかった歌詞について語るイベントをスタート。槇原敬之について語るのが恒例となる。あと、秋元康の歌詞が終わっている話や、くるり『ハイウェイ』の 『僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって』の 残り九十七個について考える話などを語る。割と好感触も集客はついてこない。

○重い腰を上げ、ほとんど稼働のなかった当noteでの連載も再開する。

○雰囲気の良いギャルゲの曲を紹介する。

○YouTube始めるが全然聞かれない。

○病院で結果をもらう。

8月


喫茶フィガロでのイベント『バケツズのプレゼン〜8月、昼中の流れ星と飛行機雲〜』開催。歌詞を語るプレゼン、調子よし。客あまり来ず。

○ピカピカまっさいチュウがセンチメンタルを誘発して心を壊す記事を書く。

○テレビで見ていて一番無意味だった時間は内山くんがカラオケ歌詞見ずに歌いきれたら100万円で”夏祭り”を熱唱していた場面だった、という超絶失礼な記事を書く。

○自身の体重が100キログラムということと向き合う記事を書く。

○今井美樹の歌う『雨にキッスの花束を』の歌詞が最高という記事を書く。

○シティポップみたいなエッセイを書く。

喫茶フィガロでのイベント『バケツズのプレゼン〜8月31日の行方〜』を大阪で開催。いよいよお客様が1名となる。さすがに落ち込む。

○そもそも、この活動が文芸サークルなのかと疑問に思う。


9月


○『物語王オフィシャルカードバトル』が始動する。これはなかなかの発明が来たなと震え上がる。

○手始めに『物語王オフィシャルカードバトル』を出展した文学フリマ大阪で販売する。

○月一のイベントでもプレゼンをしながら、物語王オフィシャルカードバトルを客前で披露する。

○イベントに出演してもらった両目さんにいなされたり。

○大学生時代に執筆していた古のはてなブログが出土してきたり。

○このあたりからジャニーズの問題や宝塚の問題、吉本の問題などが出土して、自分の中で前に進ませてくれていたはずのエンタメに対する推進力が弱まる。

○食欲不振が続き、この頃は痩せる。


10月


○野球拳という終わっているゲーム現代風に改良したり。

○”ロシア”という無骨で大きなパンを見つけたり。

○道端に転がる片側だけの靴に思いを馳せたり。

○カニが美味しいけど気持ち悪いという意見を堂々と述べたり。

○月一のイベントでもプレゼンをしながら、物語王オフィシャルカードバトルを客前で披露したり。

○朗読劇『ウケバヤシ』を書き始めたり。(ここから12月の本番までの長い長い戦いが始まる)

○ワンピースの過去回想が歴代で一番重く、「本当にその道で行くのか尾田先生」と思わず戸惑ってしまう。


11月


○急激な寒さが訪れたので温度調整考えて欲しいな、という記事を書いたり。

○『物語王オフィシャルカードバトル』のワークショップを開いたり。

○東京文学フリマに出展するも、隣のサークルが成人向けというトラップがあったり、慣れない地で結局全然売れなかったり。

○朗読劇の脚本が全然完成しなかったり。

○自分の人生をふと改めて考え直してみたり。

○謎にTwitterで俳句や短歌ばかりを投稿したり。


12月


○12月はイベントに向けた記事をたくさん書いて来ました。

○おかげさまでイベントは無事成功しました。ありがとうございました。

○これまで喫茶フィガロで発表してきた作品を、発表する企画が本格的に発足したのも12月。

○そして、今に至る、と。(現在時刻17時30分)


エピローグ


 というわけで、ざっくり2023年を振り返ってみました
 みなさんはどのような一年でしたか。
 
 私にとってこの一年はコロナの規制が緩和したことから、”新しい挑戦の年”になったと思っています。

 喫茶フィガロの月一イベントは(5ヶ月くらいスルーした時もありますが)、客前でさまざまな挑戦をすることで、『プレゼンテーション』『歌詞の解説』『物語王オフィシャルカードバトル』という新しい武器を手にいれることができた鍛錬の場となりました。
 その積み重ねが最終イベントの日の13名もの動員に繋がったと思います。

 また、これまで朗読劇やショートショートといった何かを作る意欲が消えていた中で、朗読劇『ウケバヤシ』を完成して人前で披露したことは意欲を再び燃やすきっかけになりました。
 来年からは色々な方の依頼を引き受けながら、ショートショート、朗読劇、そして平成最後の課題である(私が勝手に思っているだけ)ギャルゲー(仮)も執筆しようと計画しています。

 今年度は息も絶え絶えになりながら、美しいフォームではありませんがなんとかゴールに滑り込めたような一年となりました。
 それもひとえに、協力してくださる皆様や、応援してくださる皆様のおかげです。
 本当にありがとうございました。

 来年の話をすると鬼が笑うというので(まああと6時間で新年ですが)、来年度の活動については、2024年の記事で、ポツポツ語れたらいいなと思います。

 また来年も文芸サークル『バケツズ』並びに代表の『横林大』をよろしくお願いします。

 皆様、良いお年を。
 
 

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