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サムライトルーパーの思い出

(画像は本文と無関係な厳島のスタバに佇むぶちまろ(山口商工会議所青年部のゆるキャラ)です)
先日の日記でサムライトルーパーに触れたので、これについて触れたいと思う。

今から約8年前、なぜかサムライトルーパーにハマっていた。コンビニで何となく買った80年代アニメ大全みたいな本を見ていて装甲騎兵ボトムズが観たくなり、そこから同じスタッフが作ったサムライトルーパーに手を伸ばしたのである。なお、同時期にイデオンにもハマっていた。他にも中野でPC9801時代の微笑ましいエロゲの画集を買ってみたりとか、ダンバインのムックだけ買ったりとか、ダーティペアとかミンキーモモってすごいって自分の中だけで盛り上がってみたりとか、要するに自分も世間の80〜90年代ブームに自分なりに乗っていたのである(あ、怒られそう)。エヴァンゲリオンはリアルタイム世代なので今更ハマらない。

で、このサムライトルーパーが、なんか長い。記憶もだいぶ遠くなったがなんかとにかく長かった。何せ52話くらいはあった。新宿に鎖の何かを振り回す悪い雑兵ロボみたいのが現れて悲鳴に包まれるアルタ前、そこに現れたるはもちろんサムライトルーパーであるところの真田遼君なのであるがこいつらも何だか要領を得ず、気づけばそいつの仲間を探してディスカバージャパンが始まっていた…そんな感じの話である。毛利伸君は萩にいて、長門か鳴門かの渦潮の中でイルカと戯れることを特技としている。勿論毛利家の末裔であるが、だからと言って三本の矢の力が発動して闘うとかいったことはなく、槍から大量の水を放射するという必殺技を持つ。つまり彼は消防士の力を持つクリスチャンラッセンみたいなキャラクターであると言える(嘘)。攻撃力は弱く、大体真っ先に退場する印象である。この毛利君を含めていったん5人が集まり、凄絶なボス戦を繰り広げる(ここはよく描けており、これで終わらせとけば良かったのに、という感じである)も、なぜかまたバラバラになってしまい…観てる方としては正直またかよと思ってるところにえーと、何かあったっけ?とにかくもうそんな感じの話である。5人もいるのに人間関係などはほとんど描かれず、それぞれが最後まで脚本家に言わされた台詞を忠実に繰り返すような平坦なストーリーであり、その意味ではこれがフィリップ・K・ディックが言ったとかいう「平坦な戦場」ってやつなのだろうかと思ってしまうほどである(勿論違う)。こんなに人間関係がないのに、放送当時はいわゆる腐女子(当時で言えばやおい)人気がすごかったというのであるから世の中はわからない。設定の骨だけ与えて中身は作り放題というところがかえってウケたのだろう。

つづく

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