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『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』RADWIMPSの新曲はパパラッチについて

RADWIMPSが2018年12月12日にニューアルバム『ANTI ANTI GENERATION』を発売する。9曲目のタイトルは『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』だ。アルバム曲なので現段階では聴くことができず、歌詞は未公開だ。

【12月4日に追記】アルバム発売に先駆け、12月4日に『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』の音声と動画がInstagramで正式に公開された。

【12月6日に追記】12月6日に、ミュージックビデオがYouTubeに公開された。下記のURLから無料で聴くことができる。私も聴いた。ミュージックビデオは12月4日にInstagramで視聴できた動画とは異なっていた。しかし音声はおそらく同じだ。ミュージックビデオには父と子、そして野田洋次郎が登場し、かなりストレートに、問い掛けるように、たたみ掛けるように歌う。ようするにパパラッチについての歌詞だ。どの部分が野田洋次郎の実体験で、どの部分がフィクションなのかは、分からない。

YouTubeのURLはこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=tZcJRFc15LY&feature=youtu.be

歌詞の中には、次のフレーズもあった。

『君の名は。』の大ヒットが起こるとすかさず出てくるゲスなやつ
実家の親の家にへばりついて 堂々直撃してきたな
「息子さん、苦節10年 成功してよかったですね
親御さんとしてどうですか」 あんたの親にも聞いたろか

ちなみにInstagramの動画は下記のURLにあったが、削除された。公開期限が設定されていたのだろうか?

https://www.instagram.com/p/Bq9a-jqA0Gw

※これ以降に載せる文章は、『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』を聴く前の12月2日に私が書いたものだ。

2018年11月15日に発売された雑誌『MUSICA』にはRADWIMPSへのインタビュー記事とアルバムのレビュー記事が掲載されている。『MUSICA』の執筆者たちは既にアルバム収録曲を聴いたようだ。『MUSICA』には曲の詳細な記述がないが、どうやら『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』が大変な曲のようだ。

著作権があるため、記事の全文を私がここに転載することはできない。そこで一部だけ引用する。以下の引用は、野田洋次郎の発言である。

「俺は数年間ほんとに苦しんでて、ほんとにノイローゼになりかけてて。ウチが個人事務所だからなのかなんなのか、容赦なくて。」
(中略)
「スタッフのみんなはこれをリリースすることに対して凄い心配してくれてるし、いろいろあると思うんですけど、でもあくまでも曲は曲なので。これは1回踏ん切りつける意味でも出したいと思ったし、出す意味があるなと思いました」
(『MUSICA』2018年12月号、p.30)

『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』というタイトルから察するに、つまりはパパラッチについての曲なのだろう。

【12月4日に追記】やはりパパラッチについての曲だった。

『MUSICA』の他のページにも、賛否両論を呼びそうな曲であるとの記述があった。

私、街河ヒカリは2006年から継続的にRADWIMPSの曲を聴き、インタビュー記事も読み、ライブにも行った。野田洋次郎の歌詞にはヒネリがある。文字通りそのままに読んでしまっては、真の意味に近づけない。

だから今後『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』が発表され、もし物議を醸したとしても、曲を丁寧に聴き、歌詞を深く吟味し、広い視野で議論することが望ましいと思う。「RADWIMPSが炎上した」などと表面的に騒ぐべきではない。歌詞の一部だけを切り取って「この歌詞は誰のことを言っているのか?」「こういう意味だ」と即断すべきではない。そもそも「この物語はフィクションです」とタイトルにある。

「パパラッチについての曲」をパパラッチのように騒いでしまっては、「『貼り紙禁止』という貼り紙」のような矛盾になってしまう。

【12月6日に追記】ところで、PAPARAZZIは「パパ拉致」とも聞こえる。歌詞にもミュージックビデオにも「お父さん」がいるのだが、意図的に意味を掛けているのだろうか?

【12月8日に追記】そしてテレビ、雑誌、ウェブメディアなどが今後『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』についての記事や番組を公開することがあるだろう。そのメディアの中にいる人に考えてほしい。あなたはどうなのか?あなたは、野田洋次郎が『PAPARAZZI~*この物語はフィクションです~』で批判した、まさにその人なのか?原因になっている人が、まるで傍観者のように「RADWIMPSの新曲が物議を醸した」「炎上した」と語っていいのか?この曲は、あなたですよ?なんという矛盾だろう。


ちなみに私は今年2018年5月に「BUMPとRADは似てるのか?綾波レイと君の名は。」と題した2万6千字の長文を書き、無料で公開したので、ぜひお読みください。野田洋次郎の感性とバックグラウンドについて書いています。

RADWIMPSの公式サイトと『MUSICA』の公式サイトへのリンクを下に掲載した。


以上です。

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