見出し画像

"亡命大国"キューバ 〜選手の相次ぐ流出〜

皆さんこんにちは。突然ですがキューバ代表にはどのようなイメージを持っていますか?
キューバはアマチュア最強と言われ、近年でも来日経験のあるフレデリク・セペダ、ユリエスキ・グリエル、アルフレド・デスパイネや現在もMLBで活躍している"Wild Horse"ことヤシエル・プイグやデビューから4年連続25本100打点という大記録を持つスラッガーホセ・アブレイユなどといった数々の名プレーヤーを生み出してる野球大国です。
ここで疑問に思うかもしれません。何故アメリカと国交断絶があり関わりのないキューバの選手がアメリカでプレー出来るのか?

その答えがタイトルにもある"亡命"です。
まず亡命とは、簡単に言えば「国から逃げる事」です。もちろん逃げると言っても一筋縄では行きません。ある者は仲介業者に高い金を払って逃げたり、ある者は小さなボートで逃げるなどまさに命懸けの逃避行です。
何故そこまでして逃げるのか、自分は3つ理由があるのではないかと思います。それは

・給料の安さ
・環境
・過酷な労働条件 

です。キューバの野球選手は国家公務員ですがキューバは貧乏な国なので給料は激安です。しかも練習場などの環境も良いとは言えません。
優秀な選手は海外リーグに派遣されるなどしますが、その場合海外リーグと国内リーグ両方でプレーするという超過酷なブラック労働を強いられるそうです。
あのデスパイネも今シーズンソフトバンクでプレーし怪我持ちにも関わらずキューバリーグの分配ドラフト(NPB経験者をドラフトにかけて分ける)のリストに入れられ、怒って不参加の意思を固めるほどでした。
更に海外リーグで所得を得た場合は国に何割か納めないといけない仕様になってます。(確か2〜3割) 

これだけ聞くとまるでブラック企業ですね🤣
そんなキューバから抜け出した選手は数知れぬほどです。
例として下の写真、5年前のWBCのオーダーを用いてどれだけ亡命されてるかを見ていきましょう。

このオーダー、セペダとデスパイネと8番のモレホン以外、実に9人中6人が亡命しています。(!)
皆さんの贔屓球団でもレギュラー6人が移籍したと考えるととんでもない事だと思いますよね?
そう考えるとこの国がどれだけ悲惨か、FAで1人2人欠けるくらいまだマシなんじゃないかという暗示にかけられた気分になりますね()

最近でもこの時の監督だったメサ監督の息子であるビクトル・ビクトル・メサビクトル・メサJr.(2人ともマイアミ・マーリンズと契約)やかつて巨人にざいせきしたホセ・ガルシアが亡命するなど大物、有望株問わず亡命ラッシュが続きキューバの輝きは失われつつあります。

とここまでにわか知識な上に間違ってるかもしれない情報で語ってきましたがこれを見て贔屓選手がいなくなっても「まあキューバよりはマシだな…」などと思って頂ければ幸いです。
読んで頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?