ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。思い返せばこの10年で私は2度失業をしました。

1度目はリーマン・ショックの際に外資系の投資銀行でリストラをされました。オフィスで普通にランチから戻ると、上司から電話があり、呼び出されてリストラを宣告されたのです。同僚の誰にも声をかけることもできず、飲みかけのコーヒーもそのままで、最低限の手荷物を抱えて、８年間務めたオフィスを去りました。外に出ると、まだ肌寒い春空の下に、ボワっと生暖かい風が吹き、あの日の空気の温度や瞬間などを今でも忘れることができません。悔しさをバネに猛勉強をして、最上級資格を一気に取得してファイナンシャル・プランナーとして独立をしました。

2回目の失業は夫の仕事がきっかけとなったシンガポールへの渡航です。その時、私はテレビでのレギュラーの話が決まりかけるなどFPとしてノリに乗っている時期でした。小さな子供を抱えて、慣れない海外での生活をしなければならず、急なテレビ出演に応じることなどできませんでした。海外では日本と同じように働くことが難しい国もあり、私の収入はほぼゼロに転落をしました。

そんな中、私を救ってくれたのは文章を書くことでした。「もう一度書きませんか？コラムを復活させて下さい」ーそう声をかけてくれた編集者さんが現れ、再び書くことになりました。「もったいないよ。働きなよ」ーシンガポールでも会計士の知人が私を雇ってくれ、働けるようにしてくれました。また、今では自分で会社を立ち上げ、「海外に住んでいる日本人のお金に関する悩みを解消するサイト」 https://100mylifeplan.com」を運営しています。また、まぐまぐ「花輪陽子のシンガポール富裕層の教え　海外投資＆起業実践編」https://www.mag2.com/m/0001687882.html を発行し、日本居住者に対しても真っ当な海外での資産運用を指南しています。シンガポール在住の冒険投資家ジム・ロジャーズ氏にインタビューをし、『日本への警告 米中ロ朝鮮半島の激変から人とお金が向かう先を見抜く 』(講談社+α新書) 　を監修しました。https://www.amazon.co.jp/dp/4065160790/

実はここまで来るまで簡単なことではありませんでした。これはまた別の機会に整理ができたらお伝えしようと思うのですが、本当にひどい嫌がらせも受けたからです。新天地だとポジショニング争いはあるから仕方がないのかもしれませんが潰されそうになりました。だけれども子供の頃から寝ても覚めても文章を書きたいという好きで仕方がないことをやっている私のことを誰も止めることはできないでしょう。ファンとして支援をしてくれる方が本当に支えとなりました。海外の人に自己紹介をする際にも、「ファイナンシャルライター」と言っており、書いた本などを見せたりしていて話が弾みます。

文章を書いていると、時には心許ないコメントをもらったりして傷をつくこともあります。それでも、書くことだけは絶対にやめないと私は思っています。意地悪をする気になれなくなるくらいタフになりたいと思っています。また、「災いあって福となす」という言葉もありますが、私はこの2度の失業があったからこそ、自分の限界まで挑戦をして、自分の殻を破ってこれたのだと思っています。また、たとえ何があってもやりたいことを貫くという覚悟ができるようになりました。

独自運営サイトやNOTEのコラムなど、量と質ともに限界まで挑戦しようと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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