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「推し仲間の常識」は「社会の非常識」

推し仲間の集団心理続きで…。

とても応援している「推し」がいて、毎日楽しくて、日常がぱっと華やかに彩られる。そして、一緒に気持ちを分かち合える仲間がいると最高。推し活がどんどん楽しくなってきます。

けれど、推し仲間の集団心理には罠があって…。常識の軸がどんどん移動していっちゃうんですよね。

例えば、推しのグッズやDVDの購入。あれもこれも、買えるものは全部買って当然!という空気が漂うのです。写真集でも見る用と保存用で複数部。みんなが買うから買ってしまう。

みんな買ってるから普通よね、とお財布の紐が緩んでいく。最初は戸惑っていた人でさえ、手に入れて当然なんだという風に…。
映画や舞台も、同じものを何回も何十回も観る。全国ツアーでも行ける限りついて行ってしまう(これはファンクラブがある場合はその傾向が強いかな)。

実際、それが悠々とできる人がわんさといるから、厄介なのです。世の中にはお金も時間もたくさん持っている人がいる。そういう人たちが結果的に煽動しているのかもしれませんね。

私自身、社会人になって2年目の頃、舞台と遠征費合わせて年間100万円以上使ったことがあるんです。独身だったし、今となっては、まあそんなこともあったよね…という笑い話で振り返っていますけど。さらに言うと、恐ろしいことにその経験に何も後悔はないんですけど。(もちろん今はそんなことしません!)

けれど人間は誰しも、守るべき生活があるし、生き抜くべき未来があると思います。その時にしたいことを際限なくできる人なんてごく僅か。推し活のお金遣いが原因で家庭崩壊した友人もいます。そして、高いお金を出して買い集めたグッズは、推しが変わると将来、ゴミになりますよ〜。節度を持って楽しめる範囲で楽しむのが一番です。身の丈に合った楽しみ方を、自分なりに模索したいですね。

矛盾したことを言いますが、非常識の世界を存分に堪能することこそ、推し活の醍醐味とも言えると思います。けれど、「推し仲間の常識は社会の非常識」だと、心の片隅にとめておくことだけはおすすめします。

ではステキな推し活を!

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